第21話 木山の過去
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が上だ。
サソリは、傀儡人形を介して発動しているために幾らかの力が抑制される。
ガラクタが上により陽の光が陰る中で木山焦りながら上を見上げる。
「くっ!」
サソリが手を一直線に引き、下げる。
持ち上げられたガラクタは、磁力から解放されると重力の影響を受け、木山に近い所から集中的に落下を開始した。
「こ、こんな所で!」
木山は、息を荒くしながら電磁バリアわ張ると金属の落下から身を守り、能力を高めていく。
サソリは、落下していくガラクタの中にある鋭利に変えた砂鉄を木山に向けて向きを正すと一斉照射した。
サソリは、傀儡の左腕を動かし黒い服から左胸部を露出すると、腕を下に向け降ろした。
ギシッ胸部の蓋が外れチャクラが砂鉄の進行方向に集まり、触れると更に先が尖りスピードが一段階上がる。
「!!!」
ガラクタの間から尋常ではない速度でやって来る鋭利な砂鉄を防ごうと力の限り堪える。
砂鉄が当たると硬い物に刺さるような感触と電磁線がバリアに阻まれる砂鉄を中心に木山の前から後ろへ球面を波動した。
キィィィンという金属音をして耐えていたが、バリンという音がして木山は後方へと吹き飛ばされた。
一発目は受け止めたが二発、三発となってくると電磁バリアも耐えきれずにガラスが割れる音と共に木山は、鉄橋へと叩きつけられる。
「ぐあ」
砂鉄は、木山の白衣の裾や肩の部分に刺さり、身動きが出来なくなる。
「はあはあはあ......それが君の本気か?」
「割と手加減をしたが」
サソリが人形を退かすと木山が拘束されている鉄橋へと歩いて近づいた。
「ふふ、傷つくことを言うな。どうする私を動けなくして終わりか?」
「いや、ちょっと気になることがあってな」
サソリは、巴紋を宿す瞳術で真っ直ぐ木山の眼を覗いた。
写輪眼
「あ......あ」
木山の身体が脱力し、突き刺さった砂鉄に支えられるようにグッタリと顔を伏せた。
サソリは、チャクラを纏った手で木山の頭を掴むと幻術の世界に突き落とす。
木山は真っ暗な空間へと飛ばされた。
「こ、これは......」
辺りを見渡す、次第に景色が色付き始めていく。
後ろから数人の子供たちがやってきた。
センセー
木山センセー
気が付けば、教室に自分は立っていた。
忘れたくても忘れたくない光景。
これから待つ残酷な現実を知らないかのようにワイワイと教室は適度な賑わいを見せる。
「あ.......あ、あ」
白衣からスーツを身に付けた木山が教壇に立ち、かつて居た教室の風景に目を開く。
賑わっている教室の後ろにはサソリが外套を着て黒板に腕を組んで立っていた。
「......知っていたのだろう?これからこの子供がどのようになるか」
「はあはあ!」
「親に捨
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