機動戦艦ナデシコ
1302話
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端をその目で見ている。
これは連合軍にはないアドバンテージだ。
ジュン辺りが連合軍の目という形になるかもしれないが、会長秘書のエリナと士官学校を卒業したばかりのジュン。……信頼度は比べるまでもないだろう。
「ま、何度も言ってるようにその辺はまた後で考えるとしてだ。こっちの事情は大体話したし、そろそろ場所を移動した方がいいんじゃないか? 攻めて来た木星蜥蜴は全滅させたが、向こうはそれを知ればまたこっちに戦力を送ってくる可能性が高いしな。それに、ユートピアコロニーの地下にいる奴等にしてもこのままだと木星蜥蜴に殺される可能性が高い。……もう、ここに残るって真似は出来ないんじゃないか?」
視線をイネスの方へと向けて告げると、向こうもそれは理解していたのだろう。イネスの後ろにいる護衛の2人は顔を隠しているから正確には分からないが、それでも仕草で苛ついているのが理解出来た。
ただ、イネスの方は特に表情を変えていないのが気になった。
何だ? ここに残りたかったんじゃないのか?
それともここに残るというのはナデシコに乗っても無事に済まないって話だったから、俺というイレギュラーがいる事でその辺は解決したと考えている、とか。
「そ、そうですね。イネスさん。とにかく火星に残りたいという話でしたけど、アクセルさんの言う通り、ここで戦闘があった以上はここに残るのは危険です。火星に残る残らないは別として、ナデシコに乗って避難をした方がいいと思うんですけど……」
艦長の言葉にイネスは数秒考える様子を見せたが、すぐに頷く。
「そうね、このままここにいるのは危険過ぎるかもしれないわね」
こうして、取りあえず生き残りはこの場から退避するべくナデシコに乗る事になるのだった。
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