蛇姫たちの留学
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「それで?レオンはどうしたのよ?」
「ラウルもなんかおかしいよ〜?」
ここで、さっきまで傍観していたシャルルとセシリーが助け船を出してくれる。今俺は心からこいつらが仲間でよかったと思うよ、マジで。
それに対してシェリアは少し笑みを浮かべる。
「フフッ。実はね・・・」
シェリアside
昨日から始まった交換留学生研修。あたしたち蛇姫の鱗は、最初は人魚の踵にお世話になることになったの。
「じゃ〜ん!!どう?似合う?」
海に面したところにあるギルド。そこのある一室では、ある事情からあたしたちの仲間であるうちの二人が着替えをしているの。そのうちの一人、ラウルが可愛らしい薄緑色のワンピースに身を包み、あたしたち三人の前に嬉々として現れる。
「「「可愛い!!」」」
それを見てあたしたち三人は大興奮。彼のオレンジ色の髪に合わせたウィッグもギルドにあったらしく、ラウルは見た目お姫様カットの無邪気なお嬢様みたいな印象を与えられる。
「ねぇラウル。ところでレオンは?」
もう一人、ラウルと共に着替えをしているレオンのことについて訪ねる。人魚の踵は女性限定の魔導士。しかし、今回の留学では当然男性も来ることがある。うちでいうところのレオンとラウルがそうなんだけど、じゃあどうすればいいのかとカグラに確認したら・・・
『女装してもらっていいか?』
という結論になり、レオンとラウルは渡された衣装へと着替えているのである。
「レオンは寝癖ひどくてカツラ被れなかったから、まずはシャンプーしてくるんだって」
レオンは夜、ちゃんと髪を乾かさないで眠るから、毎朝髪が爆発している。普段から彼は髪型も整えないため、毎日ボサボサヘアになっているんだけど、今日はウィッグを被るに当たってその髪の毛が邪魔になったらしく、まずはそれを整えるところから始めているらしい。レオンはすごくカッコいいのに、女子からあまりモテないのは髪型が原因なんじゃないかな?あたし的にはライバルが出てこないからいいんだけど。
「お待たせ」
そんなことを考えていると、ラウルの後ろからカグラさんの着ている服の色違いの服を見に纏った金髪の少女が現れる。
「「「おおっ!!」」」
それを見てさらに気持ちを高ぶらせている女子三人組。レオンは小さい頃に女装をしていただけあってレベルが高い。それに、少女顔のシリルは女の子の格好に抵抗があるみたいだけど、レオンに至ってはそれが一切ない。
ゆえに、何も言われずに彼の女装を見ると、まさしく女の子を見ているような錯覚に陥るのである。
「シリルは女じ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ