14部分:第十四章
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け豪奢な緋色の服を着た男が言ってきた。その頭には月桂冠がある。
「あの者達は何だ?」
「さあ。迷い人と思われますが」
「あのような者達が本日の催しに出るなどとは」
「そうか。ではただの馬鹿な連中だな」
男は周りの言葉を聞いてこう判断したのだった。
「ではだ。すぐに観客席にやってしまえ」
「はい、それでは」
周りの者達が彼の言葉に従いすぐに小田切君達のところに来た。そうして声をかけるのだった。
「ああ、そこの君」
「あっはい」
人が来たのを見てライゾウとタロは黙った。そうして普通の猫と犬になるのだった。
「おかしな猫に犬を連れているが今日の催しにはエントリーしていないね?」
「ええ、まあ」
小田切君は素直にその言葉に答えた。
「その通りですけれど」
「じゃあすぐに観客席に行きなさい」
小田切君の話を聞いて穏やかに告げるのだった。
「適当な席は案内するからね」
「そうですか」
「パンも用意しよう」
コロシアムでは無料でパンが配られた。だから市民達の人気の場であったのだ。無料で何かが食べられること程人気が出るものはない。
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