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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第20話 共闘
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人形は宙に居て揺れると頭を突き出して前傾姿勢になると木山との距離を詰めた。
そして腕を振り上げると、多数の刃物をのぞかせる。
木山は腕を前に出して、炎を出す。
刃物と炎がぶつかりあって火の粉となり御坂と木山の周囲に降り注いだ。

御坂から見れば、人形の背後には蒼いチャクラ糸が伸びており、視線で追って後ろを向く。
御坂の少し後ろに車椅子に座り、糸を伸ばしているサソリと白井が立っていた。
「おっ!気づいたか」
「お、お姉様!」
御坂は、サソリを見てバツが悪そうに下を向いた。
白井が御坂の隣へとサソリを移動させる。
気まずそうに俯く御坂にサソリは軽く腕にデコピンをした。
「いた」
「......これでさっきの件はチャラだ。オレも言い過ぎた」
「あたしもゴメン」
仲直りを軽くすると、歴戦の友のように御坂とサソリは勝気な笑みを零す。

「白井、お前は初春の所へ行け」
「その身体で大丈夫ですの?」
「心配いらねえよ。それに初春が重要な物を持っている」

サソリの仕掛けた傀儡人形の攻撃を躱すて木山は、人形の口を無理やり開かせるとアルミ缶を放り込んだ。
「!」
「ちっ!行け白井!」
「大丈夫よ黒子。サソリの事はあたしがやるから。初春さんの方を頼んだわ」
「わ、分かりました。無理をなさらないでください」

二人一組が基本
御坂とサソリ
白井と初春に分かれての最終局面へ臨む。

白井は、空間移動で初春の居る陥没した高速道路上に移動した。

アルミ缶の爆弾が人形の口内で爆発し、仰け反る姿勢になるがすぐさま体勢を整えて、黒い煙を吐き出す。

「そんなにヤワに造ってねえよ」

誰かのおかげでな......

折角開いた口なのでサソリは手の甲に手を重ねると傀儡人形から黒い砂が漏れ出した。
グニュグニュと流動的に姿を変える黒い砂は、クナイのように形を変えると木山に向けて投げつけた。
「くっ!」
木山は、衝撃波を発生させる砂鉄を削り落とした。
「あれは!?」

この人形は。
後ろに居るのは赤髪君か......
『次は本体で相手をしてやる』
その言葉通りなら、本人だろうな。
車椅子に座っているのが、気になるがより警戒をせねばならない

人形の背後にサソリがいるのを見つけ、木山は電撃をバチバチ出し始めた。

サソリの弱点である電撃をサソリに向けて放った。
迫る電撃にサソリは、ニヤリと笑うと
御坂が腕を出して電撃を弾き飛ばす。

無言の内に御坂とサソリはアイコンタクトを取った。

サソリの双眸には写輪眼がはめ込まれていた。
クルクルと瞳の巴紋が回転している。

「来るぞ」
サソリが視線を向けた先には、ヨレヨレの白衣を身に付けた木山だ。
木山は腕からレーザーを出すとサソ
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