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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第20話 共闘
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坂へと一気に火柱を浴びせるために繰り出した。
御坂は、横移動で火柱を躱すと
「本当に能力を使えるのね。しかも......『多重能力者(デュアルスキル)』!」
白井から受け取っていた木山の能力についての説明。
半信半疑だったが、目の前に実際に居るとなると事実として受け入れるしかない。

「その呼称は適切ではないな。私の能力は理論上不可能とされるアレとは方式が違う」
腕からレーザーを出すと御坂に向けて飛ばした。
「言うなれば『多才能力者(マルチスキル)』だ」
御坂は、身体を傾けてレーザーをやり過ごすと木山にもう一度電撃を放つ。
「呼び方なんかどうでもいいわよ。こっちがやる事に変わりはないんだから」

レーザーを出している最中。
電撃を弾けるか?

そう考えての電撃だったが、木山は涼しい顔で遮蔽し、電撃を道路上へと流す。
「!?」
「どうした?複数の能力を同時に使う事はできないと踏んでいたのかね?」

木山の立っている高速道路上に赤い炎が出現し、衝撃波を飛ばした。
御坂の足元まで来ると道路に大きなヒビが入り、高速道路が陥没し御坂と木山は下へと落下していった。
御坂は、すぐさま足先に磁力を展開し、鉄橋に垂直に立った。

すると、御坂の周囲に黒い砂を中心に砂が集まり出してフワフワとした砂の塊を発生した。
「これって?!」
サソリに渡された砂鉄だ。
御坂に加わった衝撃から周囲に自動で広がり、御坂を護る盾となる。

木山は水滴を集めて御坂へと念力を使って投げつけるが
砂の盾が自動で動いて御坂への攻撃を防ぐ。
御坂が電撃を飛ばすと砂は散り散りに消えて邪魔をしない。
あくまで御坂を守るための盾だ。

ほう、電撃の能力にはあんな使い方があるのか......

電撃はやはり遮蔽されて木山を中心に弾かれる。
「拍子抜けだな超能力者というのは。この程度のものなのか。
「まさか!電撃を攻略したくらいで勝ったと思うなっ!!」
御坂は鉄橋から一枚の鉄板を取り出して木山へと磁力の反発力で木山へ飛ばした。
「ふむ」
木山は腕から赤い色味を帯びた光を放つレーザーを伸ばし、投げ付けられた鉄板をはたき落とした。
「アリ?」
そして指からレーザーを放出すると御坂が立っている鉄橋の支柱を下部を焼き尽くした。
一瞬で物体が消失し、御坂の立っている鉄橋から鉄板が剥がれて地面へと落下していく。
激突せずにサソリの砂がフワフワと御坂を包んで衝撃を吸収した。

「もう止めにしないか?」
木山に取っては、データ採取が終わったも同然だった。
三度、同じ電撃を放ち、全て同じように弾かれてしまう御坂に軽く興味が無くなる。
砂鉄の特殊な使い方を知ることが百歩譲っての収穫に過ぎない。

これならば、先程に激闘を繰り広げた

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