暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic1-B移ろいゆく季節〜He and girls of the day〜
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シャルさん。言い忘れてたですけど、さっきミッドの次元港でルシル君と逢ったですよ」

作業を始めて数分。リインが思い出したようにシャルちゃんに報告したら、「なんですと!?」シャルちゃんが勢いよく立ち上がった。報せるのすっかり忘れてた。別に隠そうとしたわけないよ?

「わたしなんてこの半年、モニター越しの通信でしか話せてないのに〜!」

そんでうがーっと唸った。わたしかて直接逢って話すんなんて3ヵ月ぶりやった。ルシル君と逢えたことがどれだけ嬉しかったか。そやからシャルちゃんの気持ちも痛いほどに解る。

「あー、そう言えばルシルって全然このオフィスに来てないか〜。ガアプ課長。ルシルって特捜課を辞めたんでしたっけ?」

「いいえ。彼の本籍は確かに内務調査部に変更されたけど、特捜課の一員であることには変わりないわ。まぁ、向こうの仕事が忙し過ぎている所為で、なかなかこちらの仕事に来られないけど」

なかなかって言うても、もう1年もこっちの仕事をしてへん。その分、内務調査部の新進気鋭のエリートやって、チーム海鳴のメンバーってゆうネームバリューも相まって本局でも色んな意味で有名人になってる。

(今や、完璧に、見逃すことなく、騙されることなく、不正を暴いて相手を弾劾、そんで徹底的に、逃れようなく、不正した人や組織を有罪にすることから慈悲無き粛清者・・・パージマシーンって呼ばれてる)

ホンマに嫌な二つ名や。マシーンなんて。ルシル君は確かに最近は冷たいけど、それでも優しい男の子や。それやのに・・・。

「もう! もう! 直接逢〜いた〜い〜っ! さ〜わ〜りた〜い〜っ!」

「イリス〜。しっかり仕事して〜」

座ってる椅子をクルクル回すシャルちゃんと、淡々と作業する呆れ口調のルミナ。わたしは、「オフィスでデスクワークって言うてたから、オフィス前で待ってたら逢えるかもしれへん」って、最大のライバルであるシャルちゃんに伝えた。

「ホントに!?」

「わたしとリインの乗って来た便の1つ前やったし、たぶんまだ調査部オフィスに居ると思う」

「よっしゃぁぁぁーーー!」

テンションうなぎ登りのシャルちゃんやけど「仕事。やる。絶対」ルミナがジロリと見て、一刻も早く仕事を終わらせるように言う。シャルちゃんは「おらおらおらぁぁぁ!」ってものすごい勢いで書類作成を再開。そんで・・・

「確認お願いします!!」

データディスクをガアプ課長に提出した。その速さにガアプ課長は苦笑しつつ、提出されたデータディスクに収められた報告書を確認して、「はい。御苦労さま」ニコッて微笑んだ。

「お疲れ様でした! ルミナ、はやて、リイン、お疲れ!」

「お、おぉ・・・おつ〜」

「お疲れ様、シャルちゃん」

「お疲れ様ですぅ〜」

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