5月12日 放送部の撮影
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由紀は、何か似非くんの弱みでも握っているんだろうか
「3、2、1・・・・」
似非くんの掛け声で、撮影が始まる
「どうもみなさんこんにちは、総合理科研究部こと、総理研です!」
私が最初に元気よく挨拶をする
「僕たちは、科学実験や展示を行っていまーす」
次に才茂くんが元気よく・・・・とはいかなかったが、作ったジャイロ効果実験のためのこまを見せる
「場所は第一理科室!」
「みっ・・・・皆さん是非」
「「「「見に来てください!」」」」
最後に、美佳、善田くんがセリフを分けて言い、最後に全員で思いっきり叫ぶ
覚元くんは、即興で書いたプラカードを掲げているだけ。と、言うのも、セリフを言いたくない、と言い出した
「はい、よく撮れましたー。オッケーです」
やる気がなさそうに棒読みする似非くんが信用できないのか、美佳がビデオの確認をした
「うん、OK、しっかり撮れてる!あとはこいつが変なようにいじらないよう、見張っとくから!」
美佳は笑顔で、親指を立てる。私は善田くんと顔を見合わせた
「ありがとう、絵を書いてくれたおかげだよ」
そう言うと、善田くんは恥ずかしそうに顔をそらす。せっかく褒めたのに・・・・まぁ、善田くんらしくていいか
「美佳もありがとうね」
「私は何もしてないよ。動画の撮影、ほかにもあるから、手伝いに行ってくるね」
美佳は少しきつい目をして、似非くんを突き飛ばした。似非くんは何も言わず、理科室を出ていった
そのあとを付いていくように、去り際に笑顔で「じゃ!」と言って美佳も出ていった
「何とかなったな、部長」
私は才茂くんに初めて、部長と呼ばれた。なんだか少し嬉しかった。才茂くんが、かっこよく見えてしまった
でも、私は首を横に振り「ううん、みんなに支えられてこその部長だよ」とつぶやいた
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