4月22日 残り1ヶ月
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
5日後、だいぶ計画はたった。と、言っても、私から言ったことはほとんどなく、科学に関する知識を多く持つ、才茂くんや、善田くんの意見で、やることが決まった
川からとってきた水の中にある微生物を顕微鏡で見たり、炎色反応の実験をしたり、ジャイロ効果を説明したり、よくある、静電気で物を浮かせる、電気くらげ実験、スライム作り、割れないしゃぼん玉、など様々なことをする予定だ
ほかにもまだまだあるけど・・・・頭の悪い私にはついていけないよ・・・・
近いうちに道具を買いに行こう、という話になっていたその時
ガラッ
理科室のドアを開けて入ってきたのは、知らない人だった
上靴の色を見るに、同学年のようだけど、どこかで見たことあるような・・・・
「似非か」
だるそうに座っていた才茂くんが、立ち上がった。そうだ、この人放送部に行った時に見た
「あぁ、ここに俺が来たってことは、お前はわかってるな?」
「そういうことだろ。この部活は、今まで雑用係だったんだ。その雑用ってのは大半、放送部の手伝い。文化祭のために手伝ってほしいって言いたいんだよな?」
そうか、忘れてた。覚元くんが言っていたけど、総合理科研究部の総合っていうのは、理科全般って意味と、この学校全般の手伝いっていう二つの意味が込められているって
手伝い、それをしないために、先生はやることを決めてくれたんだ。今はこの文化祭のために、頑張らなければいけない
ほかの部活の手伝いをしている暇なんか無いよ
「部長は誰だ?」
似非と呼ばれた、目つきの怖い人は、部員全員をその怖い目で見渡した
「そこの髪の短い人、お前だろ?」
指を指された。どうしてばれたんだろう・・・・?なんだか怖いな・・・・
「怖がっちゃダメだよ、美佳。それに、自信持って。部長に見えるって、かっこいいじゃない!」
「由紀・・・・」
励ます由紀は、私より一歩前へ出た
「似非、私が手伝いに行くよ。そもそも、総理研はだいたい一人なんだから、手伝うのもひとりでいいでしょ」
似非くんは、仕方がないなというようにため息をついた
「ったく、ちょっと部員が増えて、やること見つかったからって、思い上がるんじゃねーよ」
吐き捨てるように言って、由紀よりも先に、理科室から出て行ってしまった
「ごめんね、放送部の方こそ、この学校で大事な役割任されてるからって調子乗ってるのよね。あとは頼む、本当にごめん!」
由紀は申し訳なさそうに謝ると、走って似非くんを追いかけていった
「この学校で大事な役割って・・・・なんなんだろう」
「放送部は、部活動紹介の動画、文化祭の映像撮影、文化祭の作品展示、体育祭のアナウンス、県の総合文化祭の出場・・・・やることはたくさん、しかもなくてはならない重要な仕事、それを任されてる。俺も入ろうと思ったから若干知ってる
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ