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僕らの一年日記
4月22日 残り1ヶ月
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。まぁ、結局、UNOしに行ってるだけだけど」
頼んでもないのだが、突然才茂くんが説明してくれた
「詳しいね、才茂くん」
「まぁな、俺、自分で言うのもなんだけど、頭はいいほうだと思ってるんだ」
自分でそれを言うのか、自尊心が強いのか・・・・
まぁ、頭の良さ、心の痛いところを突くことから、否定はしなけどもね・・・・
「あの・・・・4人で誰が何を買いに行くか決めませんか・・・・?」
申し訳なさそうに、善田くんは顔をのぞかせる
そうだそうだ、似非って人が入ってきて、話がそれちゃったけど、もともと、誰がなんの買い物に行くか決めなきゃいけなかったんだった
「薬品は学校でそろう。顕微鏡とかも学校にはある。ただ、静電気の実験に必要な風船、ビニールテープは買わなきゃいけない」
才茂くんが話し始めたとき、腕を組んで黙っていた覚元くんが口を開いた
「スライム作りの為の、ホウ砂、洗濯のりも必要だな。そこで、俺と善田で、スライム作りの道具、割れないしゃぼん玉作りの道具を買いに、駅二つ分離れたショッピングセンターに行く。残る、才茂と皆木が、その他の道具を、近くのホームセンターで買ってくれ」
すると、才茂くんの表情が少し曇った
「おいおい、確かに俺が仕切ったのは悪かったが、割り当ては部長が決めることだろ?お前が仕切るもんじゃねぇ」
「辛い遠くの仕事は任せろと言ったんだ。お前らを楽させるためだ」
「それで少しでも貢献したつもりか?」
「お前こそ、出しゃばることで役に立っているつもりか?」
にらみ合いが続く、これはまずいと、私は間に入った
「覚元くんの言ったとおりでいいよ。割り当ては、私もそう考えていたことだし。二人が言い争う必要はないよ。仕切ってくれるのは、むしろありがたいもん」
ありがたい、その言葉に自然と笑顔が出た。才茂は、ふーんと言って顔を逸らした
「行くぞ、善田。買い物」
「お・・・・おう、わかった」
部費を握り締め、先に覚元くんと善田くんは、理科室から出て行った
「皆木、俺たちも出ていく準備するぞ」
「う、うん、わかった」
険悪な仲になるふたりを、私はどうすることもできなかった。
この小さなほつれが、大きな穴とならないように、私に出来ることをしなくてはならない

・・・・内部分裂が、始まろうとしていた
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