10部分:第十章
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いとね」
「それじゃあ太閤様はやっぱりいい人なのかよ」
「どうなの?その辺りは」
「まあ博士よりはずっといい人だと思うよ」
これまたかなり身も蓋もない言葉である。
「奴隷にされていた日本人をすぐに買い戻したり普請に徴用したら大盤振る舞いだったし庶民を気軽に茶会や花見に招いたりしてたからね」
「へえ、やっぱりいい人だよな」
「そんなことしてたんだ」
「後は戦死者を敵味方分け隔てなく供養したり」
朝鮮戦役のことである。あの耳塚はそうしたものであるのだ、実際は。
「そういうことをしてきたんだよ」
「じゃあ残酷なこともしたけれど」
「いいことも一杯した人なんだ」
「そういうこと」
小田切君が言いたいのはそういうことであった。
「間違っても博士みたいに気に入らないってだけで人を生体実験にかけたり改造人間にしたりなんかはしないから」
「だよなあ。この前なんか人間爆弾なんかやってたし」
「その人達をならず者国家の関連施設に送り込んで爆発させたり」
街の柄の悪いチーマー達を捕まえて行ったのである。
「そういうことなんて朝飯前だからね」
「というか普通だし」
「あの人は流石にそういうことはしないからね」
小田切君は今度はヒデヨシを見ていた。カイザージョーが連続して放つ無数のミサイルを両手から放ったオーラバリアで全て防いでいた。
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