機動戦艦ナデシコ
1301話
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…それとエリナも。
「そうですよ! 何の為にわざわざ別の世界に来るなんて真似をするんですか?」
そう告げる艦長。……艦長もそうだが、ナデシコのブリッジにいる面々はよくもまぁ、あっさりと俺が別世界の人間だというのを受けいられたな。
やっぱりニーズヘッグで木星蜥蜴を蹂躙したり、魔法を直接分かる形で使ったのが大きかったのか?
「そうだな、その辺も説明しておくか。俺の正体よりもそっちの方が気になってる奴もいるだろうし。……俺達シャドウミラーの国是に、未知の技術の収集というものがある。言ってなかったと思うが、俺達シャドウミラーは技術力特化の国と言ってもいい。それはミロンガ改やニーズヘッグを見て貰えば分かると思うが」
その言葉にブリッジにいるメンバーは、それぞれ頷いて異論を挟む者はいない。
あれだけしっかりとニーズヘッグの実力を見せつけられたら、当然か。
「他にもプロスペクターやエリナが興味のありそうな話だと、異世界間貿易をする為の世界を探すという目的もあるが……やっぱり最優先にしているのは、その世界独自の技術だな」
「その世界独自の技術って……この世界、ナデシコ世界っつったか? それだと何になるんだ?」
技術という言葉が出て来ただけに、ウリバタケの興味を引いたのだろう。
そんな風に尋ねてくるウリバタケに、指を下へと向ける。
「まず、このナデシコ。……ただまぁ、ニーズヘッグを見て貰えれば分かると思うが、重力関係の技術は俺達の方がかなり先を行っている。それに重力関係の技術は他の世界でも使っている場所が多いから、そこから得られたフィードバックもあるしな」
「……他には?」
「そうだな、相転移エンジンはさっきの戦いを見ていた限りでは欠点が多くて、シャドウミラーの機体が標準装備しているブラックホールエンジンの方が性能は圧倒的に上だし、ナデシコ関係で興味深い技術となると、エステバリスがそれに当たるかもな」
その言葉に、リョーコ、ヒカル、イズミ、ヤマダ、テンカワの5人が反応する。
そんな5人の反応を特に気にせず、言葉を続ける。
「正直、エステバリス単体ではシャドウミラーとしてはサンプルで得る程度の価値しかない。コレクション的な価値だな。幾らエネルギーの問題がなくても、単純に性能が低すぎる。脆いし、攻撃力も低い。ただ、外部からエネルギーを得られるというシステムは、防衛戦という目的に限って考えればかなり使える技術なのも確かだ。……まぁ、防衛戦をやって敵を撃退しても、追撃が出来ないって問題はあるが……」
エステバリスの能力で有益そうなのはそのくらいしか存在しない。
「フレームを交換するシステムは他の世界に結構あるしな。フレームとまではいかなくても、装備を変えて遠距離戦、近距離戦に対応するって
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