第3章 リーザス陥落
第85話 決戦・ヘルマン第3軍
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られない……ッ!!」
比較的最前線に配備した かなみとメナドも武者震いが止まらない。かつてない程の威圧を感じているからだ。魔人の様な体に突き刺さる様な威圧じゃない。
まるで、大木、いや 山そのものが、押し寄せてくるかの様な威圧感、圧迫感だった。
「………ッ」
「……チューリップ、チューリップなら、絶対っ……!!」
「負けません……、ぜったい、ぜったいに……」
後衛に位置している魔法使い部隊の中心にいる志津香、そして チューリップを最前線に据えつつ、砲撃部隊を指揮しているマリア。そして 砲撃部隊を守る様に配置されたランの部隊。何戦も戦い、追い返してきた女傑。肝の据わったカスタムの四魔女の3人だが、今回ばかりは仕方がないだろう。
「……ぶるっ、とくるです。……今回は」
「ど、どうして こんな場所に……」
「じゅ、ジュリア、おちっこしたくなっちゃった……」
いつもの口調が変わってしまうトマト。やや 軽い気持ちも何処かにあり、ちょっとした好奇心に負けてしまったことに後悔しているアテン。正直ビビりまくってる ジュリア。
まだまだ規模は多いのだが、ここまでにして省略する。
戦闘を、戦争を何度も体験し、《慣れ》も見え始めた者達でも 例外なく威圧されてしまう程の威圧感だった。
そんな者に正面から迎え撃とうとしているのが、リーザス解放軍が最強 3人。
「…………」
「赤将 リック」
「………神無木 清十郎」
各々の持つ武器に手を掛ける3人。
そして、黒き壁、いや 巨大な黒槍がもう目と鼻の先へとやって来た途端。
「行くぞォォッ!!」
「参るッ!!」
「応ッ!!」
それが合図だった。
リーザス側も文字通り一本の槍と化し、敵を迎え撃つ、のではなく 攻め入ったのだった。
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