第5巻
放課後の出来事
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「一応言っとくけど、織斑先生の笑う姿を見た事がないのかこちらを見てますよ?」
それから更に笑っていたが、千冬は目尻の涙の拭っていたがそんなに可笑しかったのか。千冬の反応は、職員室の先生にとってかなり意外な光景なので、皆目をキョトンとさせて眺めていたので小さな声で注意すると周囲の視線に気付いた千冬。
「ん、んんっ。・・・・さて、報告は以上だな」
「報告は以上ですよ、今更咳払いしても遅い気がするんですが」
「やはりと言うか想像以上に可笑しな現象となれば、私もついここが職員室だと忘れてしまう程だった。ではこの申告書に必要な機材と使用する食材・・・・」
「それに関してはとっくに書いておきましたので、それも確認の為にお願いします」
「報告が早くて助かる・・・・」
必要な機材とメニューに使う食材は全てこちら持ちで、弟から兄に逆転したのか怖さに関してもどうやら逆転してるようだ。昔は怖い印象を持っていた千冬でも、触れれば斬れる刀のようで身内の俺がまだガキの時にはピクピクするような演技をしていた。
『恐らくですが、あの頃は束さんが絡んでいたからだと思います』
『そうだったな、アン』
稀代の天才、篠ノ之束でその隣に肩を並べていたのは千冬と俺である。今では開発者の束と同じぐらい知っているISの知識とコアを作れる程だからな、と言うか創造で創ってしまうのでブラックボックスだと言われているコアでさえ知っている俺でもある。
「織斑は知っていると思うが、学園祭には各国軍事関係者やIS関連企業など多くの人が来場する。一般人の参加は基本的に不可だが、生徒一人につき一枚配布されるチケットで入場できる」
「それなら知ってますが、俺の場合ほとんどが知り合いですよ。夏休みの時にヨーロッパ辺りとアメリカは知り合いの塊ですし、渡す相手は既に決まってるんで大丈夫ですよ」
「国連軍少将として顔が広い織斑だと、ここの生徒会長か同じクラスの者らが護衛としてやるのだろう?だが程々にな、他の女子らも狙っている」
そう言いながら報告を終えたので、一礼してから職員室を出た俺を待っていた者はここの生徒会長である楯無だった。
「もちろん護衛はやらせてもらうよ」
「俺を待っていたのか、そんで何用だ?」
職員室を出ると楯無がいたが、遅刻騒動は軍からの定時連絡で誤魔化したし学園祭騒動は既に許可を出したので問題無し。騒ぎの元凶とも言える楯無であるが、最初の出会いが空港と国連軍日本支部に来た更識家だからな。俺はアリーナに行って、一応コーチとして歩き出すが何故か楯無も同じ方向に歩き出した。
「で、俺に何用だ。俺はこれでもアイツらのコーチをしている」
「それ何だけど、当面は私も一緒で構わないかしら?簪ちゃんの事もあるし
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