機動戦艦ナデシコ
1300話
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ヘッグの足へと触れ……次の瞬間には空間倉庫に収納され、その姿は消えていた。
そうして影のゲートを使ってブリッジへと向かおうとするも、ふと懸念に気が付く。
恐らく大丈夫だとは思うが、懸念に関してはきちんと解消しておいた方が俺の心的負担もなくていい筈だ。
そう判断して影のゲートへと身を沈め、次に姿を現したのはブリッジ……ではなく、ミロンガ改を収めてあるコンテナの中。
まぁ、ナデシコにいるメンバーが妙な真似をするとは思わないが、それでもナデシコにいる者達全てを完全に信用出来る訳ではない。
もしかしたら何か妙な真似を企むような奴がいるかもしれないし、ネルガルがきちんとチェックをしているから大丈夫だとは思うが、他の会社や連合軍からのスパイが乗り込んでいる可能性も否定出来ない。
だからこそ、俺の正体を露わにした事で妙な考えを起こしてミロンガ改を接収しようとする者がいないとも限らない訳で……まぁ、火星でミロンガ改を接収してもどうしようもないとは思うが、テンパった奴に限って後先考えずに行動を起こす。
そんな訳で、ミロンガ改をこうして出しておく訳にもいかず、その装甲へと触れると、次の瞬間にはミロンガ改の姿はコンテナの中から消えていた。
今の様子をナデシコのブリッジで確認しているのは間違いないだろうが、元々俺の機体なんだし文句は言わないだろう。
「さて、次はいよいよブリッジか」
呟き、再び影のゲートを作り、そこへと身を沈めていく。
そうして次に俺が姿を現したのは、今度こそナデシコのブリッジだった。
「きゃっ! え? ちょっ、アクセル!? どこから入って来たの!?」
ブリッジにある影から唐突に姿を現した俺を見て、ハルカが驚きの声を上げる。
まぁ、いつの間にかブリッジの中にいるのを見れば、そうも思うか。
「そんなに不思議がる必要もないだろ。俺が影のゲートを使って転移するのは、さっきも見ていた筈だし」
「そ、それはそうだけど……でも、急に姿を現したら驚くわよ!」
「悪いな。……さて、今のやり取りで十分注目を集めた事だし、どうする? ここで俺の件を話すか?」
周囲に視線を巡らせると、ブリッジにいるナデシコの主要メンバーの視線が全て俺の方へと向けられている。
驚くべきはこういう事に興味がなさそうなルリですら俺の方へと視線を向けている事か。
……いや、最近は以前と違って俺を毛嫌いしているというのがなくなってきてたし、そう考えればおかしな話でもないのか?
「その、アクセルさん。今回の件は私達だけではなく、ナデシコ全てに関わる事となります。出来れば、ここにいるメンバーだけではなく、ナデシコに乗っている全ての人へ聞かせたいのですが、構わないでしょうか?」
そう言ってきたのは、プロスペクター
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