機動戦艦ナデシコ
1300話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のは嫌なのかなー?』
『べっ、別にあたしはそんな事……』
『くそう。アクセルめ。一人で美味しいところを持ってきやがって。にしても、あの機体、どこから見て敵側の機体にしか見えないな』
『ちょっとガイさん。もう少し真剣に私達の将来の事を考えて下さい』
うん、忌避感云々って感じじゃなかったな。
さすがに能力は一流でも性格に問題ありのメンバーを集めたナデシコ。まさかこうもニーズヘッグに対して恐怖や畏怖を抱かない奴が多いとは思わなかった。
特にフレイヤなんか、この世界だと全く見た事もないだろう武器だろうに。
……微妙に今の会話の中に色々な意味で危ない内容を話している某元声優とかいたが、そっちは俺に関係ないのでスルーさせて貰おう。
『アクセル、いいからさっさと戻ってきなさい。色々と説明して貰わないといけないんだから』
エリナも多少驚きの余韻を残してはいるが、特に恐怖を感じた様子もなくそう告げる。
驚きの余韻で薄らと頬が赤くなって目が潤んでいる辺り、微妙に色っぽいんだが。
「いいんだな?」
念の為に尋ねると、エリナの表情に笑みが浮かぶ。
『当然でしょ。ここにいる皆が今までアクセルと接してきて、どんな性格をしているのかってのは分かってるのよ。実際、アクセルが私達に対して不利になる行動をするというのなら、今まで何度だって機会はあったでしょ? それに、今回その機体……ニーズヘッグとか言ったと思うけど、そのニーズヘッグを出したのだって、ユートピアコロニーの地下にいる人達を助ける為だったんでしょ。そんな人を相手に、何を怖がれって言うのよ』
「……馬鹿だな。普通なら俺みたいなイレギュラーとは出来るだけ関わり合いたくないと思うのが普通だろうに」
『そんな事はないわ。確かに普通ならそうかもしれない。けど、私やナデシコに乗ってる人達が普通だと思う?』
『あ、エリナさん酷い! 私は普通の恋する乙女ですよ!』
『黙らっしゃい。全く、いいところで邪魔しないの。……とにかく、いいからさっさと戻ってきて事情を説明してちょうだい』
艦長を一言で斬って捨てたエリナだったが、最後に一瞬だけ俺の方へと視線を向けて口を開く。
『アクセルが誰でも、私にとってアクセルはアクセルだというのは変わらないわよ』
その言葉には心からの思いが込められており、先程の艦長の言葉以上に俺を安堵させる。
「ああ、すぐにそっちに行く」
そう告げると通信を切り、ニーズヘッグのコックピットから出る。
恐らくナデシコのブリッジでもこっちの方をきちんと観測してるんだろうが、ここまで俺の異常さ……いや、規格外なところを見せつけた以上、隠す必要はないだろうと判断し、混沌精霊としての力で空を飛びながら地上へと降りる。
そのままニーズ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ