第四話〜ファルマート大陸に遠征せり
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信用する事になった。
現在は、戦時下でもあるにもかかわらず、平時と同じ不自由もない暮らしも出来ているので、さして不満も起きていなかった。なお、アカツキ帝国はエルメス港町の占領下において、対帝国戦における本格的に備えて、エルメス周辺の基地化に力を入れる。エルメスを占領後は、特に動きを見せないアカツキ帝国に不思議に思った帝国軍であったが、これを好機とみて、エルメスから撤退した兵士とエルメス付近にいる帝国兵士を組み込み、エルメスを奪還すべく二万を超える兵士を差し向けるのだった。
偵察ヘリ及び偵察機より、臨時に建設されたエルメス野戦基地に報告が入る。これを受けて野戦基地は、警戒態勢を取る。
「戦闘用意!戦闘用意!!」
偵察任務についていた兵士達の連絡を受けて、野戦基地に滞在する歩兵科に属する兵士達は68式突撃銃を取り、担当範囲に向けて銃口を向ける。68式突撃銃採用前に使用されていた5・56mmNATO弾は、人間相手ならば特に問題もなかったが、異世界で戦う魔物、所謂モンスターに属されるオークやトロルが相手であると大したダメージが期待できない為に、口径を変更した6・8mmSPC弾を使用する68式突撃銃が急遽正式配備されたのだ。
そして砲兵科に配備されている砲は、史実ならばFH70と名の付く榴弾砲も、アカツキ帝国の命名で、70式榴弾砲として正式配備されている。これも異世界ではハイテク装備がオーバースペックになるので、あえて旧式兵器を再配備している理由の兵器の一つであったが、史実世界でも多くの実戦経験もある、70式榴弾砲の信頼性も高い為に、砲兵はこの兵器を信頼している。
戦車や装甲車といった陸上兵器の主要兵器を扱うと同時に、偵察任務も並行して行う機甲科も、この異世界戦闘に対しての変更を余儀なくされて、あえて退役した旧式兵器である90mm砲を搭載している1式戦車が再配備されている。
そして対空科も、退役してモスボールされていた史実世界ならばL90という名の連装式の対空機関砲が、90式連装対空砲という名で正式配備されている。ジェット機相手ならば対空ミサイルのほうが有効であるが、この世界での航空戦力は、翼龍という存在である。速度も100キロもなく、小銃でも簡単に対象に当てる事が出来るうえに射撃攻撃も、限らてた希少な龍しか持ち合わせていない事も分かっているので、対空ミサイルを使用するにも経済的ではないとう事を理由に、退役していた兵器が再配備されているのも、異世界戦闘対する戦車同様の事情でもある。
「70式榴弾砲の射程距離まで、あと一分」
あと一分ほどで、敵の歩兵が70式榴弾砲の射程距離に来ると言う報告である。先行攻撃が70式榴弾砲の攻撃から始まり、そこからは順序にお互いの兵器の有効射程に入った後に攻撃を仕掛けるという手順だ。
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