第四十三話 レベルアッパー制作者
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てみると、御坂さんは現時点での一番の問題点を突いてきた。
「持ってないけど、運転しなければ問題ないよね?」
「運転しないでどうやって動かすのよっ!?」
「そこはほら、俺の能力で……」
御坂さんが納得するかどうかは分からないが、考えていた言い訳を答える。まあ、アンチスキル相手には絶対に通用しない言い訳である。
「あー、なるほど……って、そんなんで大丈夫なの!?」
「さあ、どうだろう……まー乗って乗って!」
御坂さんのノリツッコミに対して曖昧に答えながら車に乗り込む。俺が乗り込んでしまったために御坂さんも仕方なくといった感じで乗り込んできた。
「あ、イヤーレシーバー頂戴」
「うん。それから、滝壺さんと絹旗さんにも」
俺は御坂さんからイヤーレシーバーを受け取ると耳に装着する。その間に御坂さんはアイテムの二人にもイヤーレシーバーを渡していた。
「使い方は分かるよね?」
「超分かります」
『ちょっと!! 神代さん、その車はどうしたんですの!?』
アイテムの二人に確認をしていると、レシーバーから白井さんの声が響いてきた。
「あー、俺の車だけど」
『ジャッジメントとして無免許運転を見逃すわけには……』
俺が白井さんに答えると、やはり白井さんは違法行為としてやめさせようとしたのだろう。しかし、そこに固法さんが割り込んできた。
『ちょっと待って! 白井さん……神代君の運転免許は発行されてるわよ』
『えっ!? どういうことですの?』
固法さんの話がすぐに理解できなかったのか白井さんは聞き返す。
『学園都市内に限り車の運転が認められているの……しかも、認められたのがほんの数時間前だわ』
「あ、もう申請通ったんだ。じゃー、運転しても大丈夫ってことだね」
実際のところ、俺も白井さんと同じように理解できてなかったわけだが、固法さんの説明で何となく想像が付いてしまったので適当に話を合わせてみる。佐天さんの病院へ行くときに車を運転したので、アレイスターさんがそれを見ていて免許を発行してくれたのだろう。
『ええ、そういう事になるわね。でも、その申請が通ってなかったらどうするつもりだったの?』
「エンジン掛けずに能力で動かそうと思ってました」
一応、これで車の運転に関しては問題が無くなったわけだが、免許が発行されてなかった場合にはどうするつもりだったのかを固法さんに聞かれ、御坂さんに答えたのと同じ方法を答える。
『エンジン掛けてなくても自動車を公道上で動かしたらそれでアウトだったわよ……まあ、今はもう大丈夫になってるわけなんだけどね』
「申請通ってて良かった。それじゃー、木山先生の行方が分かり次第すぐに出発します
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