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とあるの世界で何をするのか
第四十三話  レベルアッパー制作者
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 アニメでは御坂さん一人が出ていたのでケータイで良かったのかもしれないが、今は四人が動こうとしているので俺が御坂さんに提案してみると、御坂さんはすぐに理解してくれて177支部へと戻っていった。

 俺が御坂さんに頼んだのは、アイテムの二人では常盤台狩りの眉毛女事件を知らないと言うことと、俺が作成空間から車を出す所を見られたくなかったという二つの理由がある。まあ、アイテムの二人も俺の作成空間は知らないはずなのだが、俺がマルチスキルになっていることは知っているので、多少の誤魔化しなら効くだろう。

「さて、と」

 一応四人乗せるのでセダンタイプのスポーツカーを取り出す。日本車なので木山先生のランボルギーニほどのパワーなどないが、木山先生もアクセル全開で走っているわけではないはずだし、アンチスキルに止められて戦闘になっている場所へ向かうだけなので大丈夫だろう。

「ちょっ!! 一体どこから超取り出したんですか!?」

「レベルアッパー効果で使えるようになったデュアルスキル能力の一環だよ」

 驚きの声を上げる絹旗さんに当初の予定通り答えたのだが、滝壺さんから思わぬ発言が飛び出す。

「おかしい。AIM拡散力場には能力を使った形跡が現れなかった」

「げっ!」

 滝壺さんの言葉に思わず反応してしまい、二人からジト目を向けられる。まさかの失態によって、さっきの答えが嘘だと言うことが簡単にばれてしまった。

「はぁー……、仕方ないか。ゲームで言う所のアイテムボックスみたいな能力なんだけどな。俺の元々持ってる能力の一つで、学園都市で開発される超能力とは全く別のものだと思ってくれ。気配を察知する能力とか、能力強度を変えられる能力と同系統だと考えて貰えば良い」

 仕方なく二人には今使った能力を説明する。ただ、詳しく説明するには俺が異世界から来たという部分から説明しなければならないのでそこは簡潔に済ませる。

「貴方が一体どんな人間なのかが超気になりますが、今はまあ良いでしょう」

「借りてきたわよって……この車は?」

 絹旗さんが俺を胡散臭そうに見ながら告げると同時に御坂さんがやってきた。

「俺の車。こういう事もあろうかと思って近くまで持ってきてた。まー、取り敢えず乗って」

 御坂さんの疑問に答えつつ皆を車に乗せる。

「いやいや! アンタが運転するの!?」

 アイテムの二人がすぐ後部のドアを開けて乗り込むのを見ながら運転席側へ回り込むと、御坂さんが驚いたように聞いてきた。

「うん、これでも運転経験はあるからね。あー、御坂さんには木山先生の車探しの時に言わなかったっけ?」

「聞いたけど……免許とか持ってんの?」

 木山先生のランボルギーニに乗ろうとした時の事を言っ
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