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とあるの世界で何をするのか
第四十三話  レベルアッパー制作者
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が答えているが、事前に木山先生のことを固法さんに報告していなかったミスがこういうところに影響を及ぼしているわけだ。もし、白井さんがデータだけを固法さんに渡して固法さん一人で検索を掛けていたとしたら、初春さんの危機には対応できなかったのかもしれないということを考えれば、やはり木山先生に協力を依頼したことを報告してなかったミスは結構大きかったと言えるだろう。

「何ですって!?」

「……初春! つながらないんですの」

 ようやく事態を理解したのか、固法さんの悲鳴にも似た声が響く中、白井さんがケータイを通じて初春さんに呼びかけていたのだが、電話は初春さんと繋がっていなかった。

「アンチスキルに連絡! レベルアッパー作成の容疑で木山春生の身柄確保。但し、人質が居る可能性あり」

「はい!」

 白井さんの様子から状況を察した固法さんが素早く指示を出す。それまで正確に状況を把握できていなかったはずなのに、これだけの判断材料で正しい指示を出せるのはなかなかたいしたものだと思う。固法さんの能力自体は確か透視能力だったはずだが、この状況把握能力や判断力は能力とは別でジャッジメントとしてかなり重要な力のはずである。

「私たちも出るわ!」

「一般人を巻き込みたくはないけど、レベル5の御坂さんも居ることだし……」

 御坂さんが出る準備を始めると固法さんも俺たちを止めるよりは戦力として使った方が良いと思ったようで、風紀委員的には渋々という格好を取りながらも了承してくれそうだ。だが、レベルが高ければ良いというのであれば俺たちは特に問題を抱えていないので、固法さんには快く送り出して貰おう。

「あと、絹旗さんと滝壺さんもレベル4ですからね。つまり応援戦力が全員レベル4以上って事です」

「そうなの?」

「超そうです」

 俺が説明すると固法さんが二人に聞いて、絹旗さんが答えると同時に滝壺さんも力強くうなずく。

「分かったわ。でも、充分気をつけてね」

「じゃあ黒子。バックアップは任せたわよ!」

「了解ですの。お姉様」

 固法さんが納得してくれた所で御坂さんは白井さんにバックアップを頼むと、意外にも白井さんはすんなりと了承してくれた。確かアニメでは御坂さんが出るのを止めようとしていたはずなのだが、こっちでは問題なく素直に送り出してくれるようである。





「ってか、木山先生の居場所ってどこよ!?」

 あまりにも素直に送り出されたためか、何も考えずに風紀委員177支部を飛び出した御坂さんが叫ぶ。

「あ、そうだ。御坂さん、前に常盤台狩りの眉毛事件の時に使ったイヤーレシーバー、人数分借りてきてもらえる?」

「そうね。確かにこの人数でケータイだと大変だし、ちょっと行ってくるわ
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