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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-39
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けがない。認めるまで待ったら何十年と掛かる。そんな馬鹿なことはしない。しないが……これからどうしようか迷っているのも確かだ」
「ふーん……」
会話は途切れる。お互いに何を考えているのだろうか。そんなことわかるはずもなく、ただただ手に持った紙コップから立ち上がる湯気を眺めていた。
……いつまでそうしているのだろうか。
中国という世界に大きな影響を持っている国をあっさりと取れてしまったことは驚いたが、これからの計画が進めやすくなったのは確かだ。
二人にとって一番驚いたことは、中国の国家主席が実はロリコンで代表候補生である鈴に目をつけていて、彼女がそれとなく誘ったらあっさりついてきたことだった。国の代表がこんなやつだって知ったら国民は幻滅する。
そんなわけであっさりと弱みを握り、漬け込み、ここまで持ってこれた。
「……そういえば、こうやって二人でいるのってあの部隊の解散時以来ね」
「……そうだな。もう何年前だ? 俺もお前もまだまだガキだったよな」
「そうね……あまり思い出したくはないのだけど、楽しかったわね……」
「……ああ」
会話は続かなかった。どうしても感傷に浸ってしまい、言葉が出ないのだ。だが不思議と心地が良かった。ずっとこの感傷にふけっていたいと思うほどには。
◯
一夏は鈴がいつの間にか姿を消していたことにいち早く気づいた。決して四六時中監視していたとかそういうわけではない。
鈴から一方的に別れを告げられて受け入れられないままでいる彼。彼女から面と向かって直接言われたわけではないのだからそれもしょうがないことなのかもしれないが、正直ここまで固執されるといくら一夏のことが好きな人でも引くはず。
現にセシリアはそんな一夏の姿を見て幻滅していた。
どうしてこんな情けない男を好きになってしまったのだろうか。自分の父親の背中を見て自分はこんな人とは付き合わないと決めていたのに、一時の感情に流されてあっさりと彼に傾倒してしまった。
悔しい。
絶対にと心に決めていたのにこんなに自分は単純な人だったのか、こんなことになって後悔しているより、もっと自分の実力を上げるために下手なプライドなんて捨てて教師に教えを請えばよかったと。
そんな後悔の念で胸中は一杯だった。
シャルロットに関しては、たとえ織斑一夏がどんなに外道でもゲスくてもついて行こうと思っていた。自分でもどうしてそんな決意を持ったのかはわからないんだけど、脇目も振らず、一心不乱にISに打ち込み、自分の体がどうなろうが無理をし続ける彼を見て、自分が支えてあげないとだめになってしまう。彼が引きこもったとしても自分が養ってあげたい。そう思うようになっていたのだ。
そこには彼から救ってもら
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