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大陸の妖精
共闘
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フハハハハハ、これで終わりだァ!!」

雷撃がアルトたちの頭上から襲いかかる



「鉄竜の咆哮!!」

しかしその雷撃は他方から飛んできた攻撃によって相殺された



「ア?」

「この技・・・!!」

飛んできた鉄の破片を手に取り、やってきた魔導士の正体を掴むアルト



「仲間・・・じゃなかったのか?」

雷を相殺させた魔導士がゆっくりアルトたちの方へ歩み寄る



「それを消して喜んでるとァ、どうかしてるぜ」

そう言い切った魔導士、ガジルがアルトたちの前に立ってラクサスと対峙した



「まあ消させねーがな、コイツらを消すのは俺の役目だからよォ」

「「ガジル!!」」

アルトとナツが口を揃えてそう言った



「また獲物が一匹・・・ククク」

しかしラクサスは目の前に現れたガジルに対し、臆する様子もなくそれどころか余裕の態度を見せる



「消えろ消えろォ!! オレの前に立つ者は全て消えるがいいっ!!」

両手を広げ、威勢よく叫ぶラクサス

ようやく体が動くようになったナツがゆっくりと上半身を上げ、ガジルに向かって言う



「ラクサスはオレがやる・・・ひっこんでろ」

「コイツには個人的な借りがあるんだヨ、だが奴の強さは本物のバケモンだ・・・マカロフの血を引いてるだけの事はある」

ナツの言葉に対して、ガジルは引く様子を見せない

そしてガジルの口から思わぬ一言が飛び出す



「気に入らねえがやるしかねえだろ・・・共闘だ」

「「!!!」」

ガジルの言葉にアルトとナツは表情を固める

かつての強敵であり、フェアリーテイルの事をよく思っていなかったガジルが自分から共に戦おうと言いだした

この発言にはアルトも目を丸くする



「じょっ・・・!! 冗談じゃねえ!! アルトはともかく・・・お前なんかと組めるかよ!!」

ナツが声を荒げて抗議する



「よく見ろ、あれがてめえらの知ってるラクサスか?」

ガジルがラクサスに視線を移して冷静に言う



「ハハハ・・・消えろ・・・消えろ!!」

アルトとナツの目に映ったのは口を大きく開けて狂ったように笑うラクサス

二人は絶句してその様を見ていた



「あれはギルドの敵だ!! ギルドを守る為にここで止めなきゃならねえ!! 他の奴らは神鳴殿で動けねえ、今ここで奴を止めねえとどうなるか分かってんのか!?」

ガジルの正しい言い分にナツも理解した様子の表情を浮かべる

すると横からアルトがガジルに対して言う



「お前がギルドを守るとか・・・」

「うるせえ!! 守ろうが壊そうがオレの勝手だ
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