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大陸の妖精
共闘
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サスの攻撃を受け続ける

顔を殴られ、腹部を蹴られてその場に叩きつけられた



上手く体勢を立て直し、大聖堂の柱に着地したナツ

しかしすぐさまラクサスの雷撃が柱ごとナツの体を貫いた



「つ・・強ェな・・・やっぱり・・・」

地面に倒れたナツが、息を切らしながらそう呟いた

すると壊れた柱の残骸の上に立つラクサスがナツを見降ろし、左腕を天に掲げる



「鳴り響くは召雷の轟き・・・」

次の瞬間、大聖堂中の空気が震えだす

ラクサスを中心に凄まじい魔力と風が渦を巻く



「やべぇ・・・体が・・・」

なんとか攻撃をかわす体勢をとろうとするナツだったが、その場から動こうとするも体が言う事をきかない



「天より落ちて灰燼と化せ」

雷がラクサスの体を走り、徐々に威力を高めていく



「くそ・・・」

ナツは動かない体を地面に伏せたまま、ただラクサスを見上げるだけであった

ラクサスが目を見開いて高らかに叫ぶ



「レイジングボルト!!!!」

ナツの頭上にとてつもなく規模の大きい雷撃が振り落とされる

避ける事の出来ないナツはあまりの悔しさに目を瞑り、拳を握りしめる



「ギルガ・ファングバイトォ!!!!」

ラクサスの巨大な雷撃を衝撃波が包むように受け止める

見るとナツのすぐ近くには、先ほどまで倒れていたハズのアルトが立っていて両手で衝撃波を打ち出していた



「アルトレア、余計な真似を・・・だが」

「う・・ぎぎぎ・・・!!」

苦悶の表情を浮かべ、頭上から降る雷をなんとか受け止めているアルト

しかし時間が経つにつれ衝撃波が雷に押し負けている



「いつまで持つかなァ・・・!!」

その様子を厭わしい顔つきで見上げるラクサス

しかも徐々に魔力を込めて、雷撃の威力を上げてきている



「フハハハハ!! アルトぉ、このギルド最強は誰だ?」

押されていくアルトを見て眉を吊り上げるラクサスが問う

しかしアルトはラクサスを睨みつけているだけだった



「(な・・なんつー魔力だ・・・このままじゃ・・・潰される!!)」

アルトが倒れているナツの方を見て思う



「(せめてナツだけでも・・・逃がせれば・・・)」

すると次の瞬間、一瞬ナツに気がそれたアルトの魔法に隙ができ、ラクサスはそれを見逃さず一気に魔力を込めた



「(しまった・・!!)」

ついにアルトの衝撃波がラクサスの雷撃にかき消される

衝撃波のおかげで雷撃の威力は随分減っていたが、それでもボロボロになったナツとアルトを倒す程度の力を持っていた




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