暁 〜小説投稿サイト〜
大陸の妖精
孤独な雷鳴
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花火かしら・・・?」

「フェアリーテイルも年々やる事がハデになってきたな」

マグノリアの人たちは神鳴殿の破壊を花火と勘違いし、特に騒がれる様子もなかった



「や・・やったか」

神鳴殿の魔水晶が全て砕け散ったのを見たエルザは歓喜の表情を浮かべる

しかしその後、生体リンク魔法の効果で自身を貫くひどい痛みが走り思わず地面に倒れた

更に、それと同じ痛みを味わう仲間たちの悲鳴が念話を通して聞こえた



(み、みんな・・・無事・・・か?)


ウォーレンが念話で皆に呼びかける



「まったく・・・おまえたちは何という無茶を」

地面に倒れたエルザが言う



「お互い様・・・って事で」

同じく、地面に伏したグレイが笑みを作って口を開く

他の仲間たちの会話も聞こえる、他者を気遣うものや仲直りする者、それぞれが違う行動をとっているが皆同じギルドの輪にいる事を感じさせる出来事であった











カルディア大聖堂には驚いて動かないラクサスと笑みを浮かべるアルトたちが向き合っていた



【神鳴殿 機能停止】

空中に書かれていた言葉はラクサスの想像を大きく上回るものだった



「だから言ったろ、エルザが何とかしてくれるってな」

アルトがラクサスに語りかける

その直後、ビビッ と音を立て空中に文字が次々と浮かび上がる

神鳴殿の魔水晶を破壊した者の名前とその個数だ



「ギルドを変える必要なんかねえ、皆同じ輪の中にいるからこそどんな困難も乗り越えて行けるんだ」

自身を持ってそう言い放つアルトはそのまま続けて言う

ラクサスは俯き、その体が震えだす



「その輪にも入ろうとしないお前が一体どうやったらマスターになれんだよ、ラクサス」

そう言い放った直後の事である



「オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ!!!!」

野太い咆哮と共にラクサスの体から天に向かって雷撃が放たれる

雷鳴が轟き、アルトとナツは驚愕の表情を浮かべる



「支配だ」

雷を身に纏い、鋭い眼光で二人を睨みつけるラクサスはゆっくり口を開けて言い放った



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