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大陸の妖精
孤独な雷鳴
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を巻く

その渦によって生み出された気流にラクサスもアルトもナツも同時に吹き飛ばされた



「(バカな、アルトレアごときにオレの雷撃が・・・!?)」

完全に相手を消し飛ばすつもりで放った雷撃が相殺され、驚愕の表情を浮かべるラクサス

その間にも神鳴殿の発動時間が進んでいく、空中に浮かぶ文字には【あと45秒】と書かれている

ラクサスは時間が経つにつれ徐々に焦りを募らせていく



「何も起きねえ!!」

そう叫ぶナツの蹴りがラクサスの顔面を打ち抜く

しかしナツの顔にも焦りの色が見られる



「大丈夫だ、エルザが何とかしてくれる!!」

アルトはラクサスの腹部を殴りつける



「黙れ・・・」

二人の攻撃を受けても平然としているラクサス

しかし額に冷や汗を浮かべ、表情から焦っている事が分かる











その同時刻、マグノリアの街中にいるエルザは魔力が続く限りの剣を出現させていた

宙に浮かぶ剣の数はおよそ200、それほどの剣を出現させるにはとてつもない量の魔力を消費する



「あと100・・・はあ、はあ」

息を切らし、地に片膝をつけたエルザがそう言った



「あと100本の剣がなければ同時には・・・」

そうしている間にも神鳴殿に雷が溜まっていく

エルザが空を見上げると神鳴殿の魔水晶には凄まじい量の雷が蓄電され、眩い光を放っていた

顔をしかめて神鳴殿を見上げるエルザだったが、その時エルザの頭の中に「声」が響いた



(おい!! みんな聞こえるか!!? 一大事だ、空を見ろ!!!)



「ウォーレン!?」

エルザが辺りを見渡す

頭の中に響いた声の主はウォーレンというフェアリーテイルの魔導士であった

バトル・オブ・フェアリーテイルに参加してリタイヤしてしまったハズだったが、どうやら目が覚めたらしい



念話(テレパシー)か・・・」

頭に声が響くのは「念話(テレパシー)」という魔法の一種であった、ウォーレンの得意な魔法である



(ケンカしてる奴はとりあえず中止だ!!! よく聞けお前ら!!!)


どうやら念話を聞いているのはエルザだけではなく、倒れていたフェアリーテイルの仲間にも通じているようだ



(あの空に浮かんでいる物をありったけの魔力で破壊するんだ!!! 一つ残らずだ!!! あれは この街を襲うラクサスの魔法だ!! 時間がねえ、全員でやるんだ!!)


「何だとォ!?」

「あれがラクサスの・・・」

ウォーレンの言葉を聞いたフェアリーテイルの魔導士たちは一斉に空を見上げて、神鳴殿に気づいた




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