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大陸の妖精
てっぺんとるチャンスだろ!
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「安心しろアルト・・・ミストガンの事はひとまず忘れる、今はラクサスだ」

その一言を聞き、アルトは安心して頷いた

そして剣を構えたエルザがラクサスを睨みつけながら言う



「あの空に浮いているものは何だ、ラクサス!!」

「神鳴殿・・・聞いたことあるだろ?」

エルザの問いに口元を吊り上げるラクサス

『神鳴殿』という言葉を聞いたエルザは焦りの表情を浮かべる



「まさか街を攻撃するつもりか!?」

「はははっ!! 新しいルールさ、オレも本当は心が痛むよ」

「貴様!!!!」

高笑いするラクサスに腹を立てたエルザが蹴りを打ち込む

しかしラクサスはその蹴りを軽く受け止め落ち着いた口調で言った



「あと2分だ」

ラクサスの言葉を聞いて焦るエルザは、ナツとアルトに視線を向けて言う



「アルト! ナツ! 全て破壊するんだ!!!」

「壊せねーんだよ!!てか 違うな・・・壊したらこっちがやられちまうんだよ!!」

「あの魔水晶には生体リンク魔法がかかっているらしいんだ」

「生体リンク魔法!!?」

驚いたエルザの声が響いた



「そう・・・アレは誰にも手出しはできない魔水晶」

「卑劣な!!!」

「フン!!!」

がっしりとエルザの足を掴んでいたラクサスは、エルザが叫ぶのと同時に雷撃を打ち込む

凄まじい輝きを放つ雷はエルザの身体を直撃し、エルザは後方へ弾き飛ばされた



雷撃は煙を起こし、後方へ飛ばされたエルザは煙を裂きながら体勢を立て直す

再びラクサスと対峙したエルザの姿は先ほどと異なったものだった



「雷帝の鎧!!?」

エルザの姿を見たラクサスが鎧の名称を言い当てる

そしてその鎧を見た途端、鼻で笑いながら言った



「フン・・・そんなものでオレの雷を防ぎきれるとでも?」

するとエルザの後ろからナツが少々怒り気味に言う



「なにラクサスとやる気マンマンになってやがる!!! こいつはオレがやるんだ!!!」

我が侭な態度でエルザに近づくナツの身体をアルトが腕を伸ばして静止させる

そして少し笑みを浮かべて言う



「悪いなナツ、今回はお前一人に任せられねえ・・・ラクサスは俺が倒す」

「!?」

その言葉にラクサスの眉が動く

普段から自分を避けているアルトからは想像していなかった言葉だったからだ



「いーや、いくらアルトでも今回だけは譲れねえ!! ラクサスは俺が倒すんだ!!」

ナツがいつもの我が侭な態度で自身を静止していたアルトの腕を払いのける

そしてラクサスに向かって走り出そうとするがアルトの
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