天才少女の月旅行
プロローグ
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私は生まれた時からモルモット
両親の顔を私は知らない
佐々野 理乃という私の名前を誰が付けたのか知らない
両親は名のあるハッカーだったらしく私は異常な本数の魔術回路を持って生まれた
西欧財閥に養われ若き天才と呼ばれ言われるがままに
研究をした。
実験をした。
研究をされた。
実験をされた。
酷似しすぎた私の魔術回路は錆びついてしまい使い物にならなくなってしまい
私は西欧財閥の研究機関を離れ地方の小さな研究所を転々としていた。
「・・・い・・・・せい・・・・先生?」
目を開くと私のことを先生と慕う少年ウェイバー・ベルベットの姿があった。
「何かな?ウェイバー君。」
人を見る目だけはあると言われる彼だが私はそうとは思わない
私のような霊子ハッカーのなりそこないを師匠とするなんて普通なら考えられないことだ
「えっと、その僕の論文・・・どうでした?」
「とてもよかったよ、実に革新的だし西欧財閥の監査がなかったら君は天才と呼ばれるだろう」
嘘だ、実際は読んでいない だが彼の書く論文は西欧財閥へ喧嘩を売るような内容だということはわかる
毎日毎日原稿用紙100枚分の長い論文を渡されるのだ真面目に相手したらきりがない
「本当ですか!ありがとうございます!」
大げさに喜ぶウェイバーを無視して帰宅の準備を始める
早く家に帰ってゲームがしたい
私が働いている振りをしている間にジナコはどれくらいランクを伸ばしているのだろう?
いっそ所持しているコードキャストを売り払って私もニートになろうかな
古ぼけた研究所からバイクを走らせて10分
私は家へ帰宅してPCの電源を付ける
「あー、やっぱ現実は糞だわ、ただいま2次元」
愛すべき2次元への帰還を果たしゲームを起動する
ササがログインしました
ジナコ「うぃーっす!今日も社畜乙っすねー!」
ササ「ジナコさんはいいよねぇ、毎日が日曜日で!私なんて毎日月曜日ですよ!(´・ω・`)」
ジナコ「ササノンさんも勝ち組ニートにならないっすかぁ?お金は結構持ってるって言ってませんでしたっけ?」
ササ「いやー、価値があるものがいくつかあるだけでお金自体はあんまし・・・(´・ω・`)」
ジナコ「あぁー下手に良い物だと西欧財閥に差し押さえされちゃいますもんね」
ササ「本当困ったもんだよ」
ジナコとチャットをする
他愛のない話の中でジナコが私の興味となる話題を持ち出した
ジナコ「ところでササノンさん聖杯戦争って参加するんですか?」
ササ「聖杯戦争?」
ジナコ「あっれ?重度の2ちゃんねらーササノンさん知らないんすか?情弱乙!」
ササ「ジナコさんと違って時間
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