暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1299話
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へと向かって飛んでいく。
 当然向こうも無人機であるとはいえ……いや、無人機だからこそと言うべきか、自分達へと向かってくるそのフレイヤ弾頭を排除するべく、小回りの利くバッタが繰り出される。
 だが、俺がわざわざフレイヤ弾頭をバッタに攻撃させるような真似をさせる筈もない。
 ヒュドラから放たれる18条のビームやT.T.キャノンのように、フレイヤ弾頭を誘爆させる危険の少ない、威力の小さい――ニーズヘッグを基準にしてだが――攻撃により、フレイヤ弾頭へと攻撃しようとしていたバッタは次々に撃破されていく。
 また、グレネードのように発射されたとしても、フレイヤ弾頭の飛ぶ速度はそんなに遅い訳ではない。
 シャドウミラーが誇る技術班によって作られたフレイヤ弾頭だ。その速度は並のミサイルとは比べものにならない程度の速さは持っている。
 真っ直ぐに飛んでいくフレイヤ弾頭は、木星蜥蜴が何とか撃破しようとするも既に間に合わず……やがて、敵がまだ残っていた場所へと着弾し、桃色の半球状のドームを作り上げた。
 全てを飲み込む絶対の領域。
 そこに存在していた木星蜥蜴の無人機は、その全てが桃色のドームの中に飲み込まれる。

「ナデシコ、対ショック体勢を取れ」

 ナデシコへと短く通信を入れ……次の瞬間には桃色のドームは消え去り、そこにはまるでスプーンでくりぬいたような光景だけが存在していた。
 そして次の瞬間にはフレイヤによって消え去った空間に流入する空気により周囲は大きく荒れる。
 周囲にあったユートピアコロニーの建物の残骸が吸い込まれるようにフレイヤによって抉られた空間へと飛んでいき……1分程に及ぶ空気の流入が終わった後、そこに残っているのはユートピアコロニーの建物の残骸だけで木星蜥蜴の姿はどこにも存在しなかった。
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