暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第25話 「星光とのお出かけ」
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。ただ俺には異性を意識しているような反応をする時があるので、桃子さんとしてはあの子の成長を促してほしいのだろう。俺にも反動がありそうでならないが……。

「まあ正直に言うと……あの子はショウくんと親しくなりたがってるし、年もそんなに離れてない。ショウくんはアスカや偶に私からお菓子作りを教わってる。だから将来的に一緒に翠屋を継いでくれないかしら……なんて考えたりしてるだけなんだけど」

 ……さらりととんでもないことを言われたような、いや確実に言ったよな。自分の娘と結婚してこの店を継いでほしいみたいなことを絶対言ったよな。
 あぁもう、何で俺の知り合ってる親ってこういう人が多いんだ。まあうちの親も悪いんだけど……父さんの方ではディアーチェとの許嫁の話があったりしたし、母さんの方ではたった今とんでもない話を聞かされたわけだから。
 ちなみに桃子さんが言ったアスカというのは俺の母さんの名前だ。苗字は言わなくても分かってるとは思うが、フルネームだと夜月明華になる。

「いやはや、モテモテですね。これは帰ったらすぐさま報告しなければなりません」
「少し……いや結構脚色して言いそうな顔で言うのやめろ。桃子さんも唐突に変なことを言うのはやめてください」
「別に変なことを言ったつもりはないわよ。なのははショウくんのお嫁さんになるって言ってた頃もあるんだから」
「……はい?」
「ふふ、ショウくんが分からないのも無理はないわよ。ふたりが小さい頃の話だから……なのはも自分が言ってたことなんて覚えてないでしょうけどね。ショウくんのことも最近会った感じに話すから」

 よく思い返してみれば、小さい頃に親に連れられて桃子さん達に会いに行った覚えはある。具体的な内容までは覚えていないが、そのときに自分よりも小さい子と一緒に遊んだ覚えもある。きっとその子が高町なんだろう。
 でも……当事者達が忘れているなら言わないでほしかった。そういう話を聞かされると何とも言い難い感情が沸き上がってきてしまうから。
 俺はともかくあの子にはしないでほしい。絶対といっていいほど普通に接してくれるようになるまで時間が掛かりそうだし。

「……って、ごめんなさいね。席にも案内せずに立ち話に付き合わせちゃって。今日はそこまでお客さんは来なさそうだからゆっくりしていって。なのはやアリシアちゃんは道場の方に居るからあとでこっちに顔を出すかもしれないし」

 桃子さんはいつもどおり温かい笑顔を浮かべているのだが、正直再び桃子さんがきっかけで何かしら起こると思うと恐ろしくもある。
 高町が混じるだけでも大変なことになりそうなのに、アリシアまで居るとなるとカオスな未来しか見えない。こういうことはあまり考えたくはないが……感じる流れ的に個人的に嫌な方になる
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