暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第25話 「星光とのお出かけ」
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「やらんでいい」

 レヴィのスキンシップはレヴィだから許されているというか、こちらとしても許容できているのであって、シュテルにそれをやられると困る。
 というか……お前って至近距離まで近づくのは大丈夫でも実際に触れ合ったりするのはダメな奴だろ。そっちから一方的に触れる分には大丈夫だろうけど。仲良しって言葉が嬉しかったのか、真夏の暑さにやられたのかは知らないが、もう少し自制しろ。

「ふふ、うちのなのはともそれくらい仲良くしてくれると嬉しいんだけど」
「あの子が良い子なのは分かってますから個人的に親しくなるのは構わないんですけど……こいつとのやりとりみたいなのを期待されるのは困りますよ」

 シュテルと高町は容姿や声に酷似した部分があるが、性格は360度とまではいかなくても270度くらいは違う気がする。同じような接し方になる可能性は極めて低いだろう。
 それに……シュテルを含めた昔から付き合いがあるメンツは飛び級で中学生扱いされているから大丈夫なんだが、小学生達と親しくしていると茶化してくる奴が居るからなぁ。そんなに年の差があるわけでもないのにロリコンだとか言われるのは困る。

「にしても……まあ分かっていたこともありますが、桃子さんはシュテルと高町を間違えないんですね」
「だってあの子の母親だもの。確かに声とかは似てるなぁと思うけど、髪形や瞳の色……あと性格も大分違うみたいだしね。……ねぇショウくん」
「何です?」
「出来ればだけど、なのはのことはなのはって呼んであげてほしいわ。単純に私達家族も反応しちゃうからってのもあるけど、あの子の話にはショウくんがよく出てくるから。きっとショウくんともっと仲良くなりたいと思ってると思うの」

 桃子さんの言い分は理解できるのだが、本人がいないところで今のような話をしていいのだろうか。まあ居たら居たであの子がテンパりながらも桃子さんを止めようとするだろうが。

「えっと……急に名前で呼ぶとなると恥ずかしさやらを覚えますし、個人的にですけどこっちから急に下の名前で呼んだらあの子は慌てそうなんですが」
「ふふ、確かにそうなりそうだけどやっちゃって大丈夫よ」

 いやいや、大丈夫じゃないでしょ。
 桃子さんはまともな母親だと思っていたのに、まさかプレシアさんとは別の方向だろうが彼女のように危ない人なのだろうか。

「あの子も小学4年生……女の子は早熟だっていうし、男の子を意識し始めてもおかしくないと思うの。だけどあの子は同い年の子よりも性別の壁がないというか、誰にでも同じように接するのよね。それ自体は良いことだと思うんだけど……」

 あぁ……確かに普段のあの子は小学生組の中でも誰にでも平等というか、異性意識は持っていない方に思える
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