暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第25話 「星光とのお出かけ」
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と言えば別ではあるのだろうが。
「まあ確かにその見解は間違いじゃないな……おい、お前が言ったことを肯定しただけだろ。露骨に顔を逸らして拗ねるのはやめろ。というか、本当に拗ねてもないのに拗ねる真似をするな。次の話に行くまでの過程が長くなる」
「やれやれ、その過程が私達なりのスキンシップではありませんか。ただでさえ私やあなたは周囲に比べると口数が少ないタイプです。もしも無駄な過程をなくしてしまったら会話がなくなってしまいますよ」
デュエルにおいては無駄なものを極力省いて戦うタイプの癖に何故それが現実には反映されないんだ。そもそも無駄な会話がスキンシップって……意味のある会話でスキンシップを取った方が有意義ではないのか。分からん、やっぱりこいつの心の内は他の知り合いに比べても読めん。
ただし、今の会話にも確かなものは存在している。それは俺とシュテルの口数についてだ。確かに俺達の口数は人よりも少ない方なのだろう。周囲に居る人間が口数が多いだけなのではないか、とも思えてしまうが……。
などと考えながらも、シュテルの言うところの俺達なりのスキンシップを取っている内に目的地である翠屋に到着する。
「ここが目的の喫茶店ですか?」
「ああ。店の名前は翠屋、俺が小さい頃から利用しているところで高町の家族が経営してるところでもある」
「ほぅ……」
……なぜ俺はシュテルからジト目というか意味ありげな視線を向けられているのだろう。
考えられるとすれば、俺はシュテルとは小さい頃から交流がある。だが彼女は日本に居るときの俺をよくは知らないわけで……しかもそこに最近親しくなったはずの高町の名前が上がれば妙な疑いを持つ可能性は無きしもあらず。
しかし、そこに触れると面倒な展開になる可能性の方が高い。また店の前に居ては店側にも客側にも迷惑になる。ここはさっさと中に入るべきだろう。
「いいからさっさと入るぞ。ここに立っていたら邪魔になる」
反論があるかと思ったが、シュテルは大人しく俺の後に付いてくる。おそらく俺に迷惑を掛けるというか自分のペースに持ち込むのは良いと思っているのだろうが、他人を巻き込むのはダメだと思っているのだろう。
基本的にシュテルは近しい相手にしか茶目っ気を出さない。それだけに……きっと俺のような近しい人間と外見くらいしか知らない周囲では彼女に対する認識の差があるの違いない。
「いらっしゃいませ……あら、ショウくんじゃない」
店内に入ってまず声を掛けてきたのは、高町の母親である桃子さんだった。
桃子さんの立場は店長に等しいだろうし、パティシエなので店の奥で作業をしている印象が強かっただけに真っ先に顔を合わせるとは思ってもみなかった。事前で来店すると言っていた場
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