攻略の時間
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「い、一瞬でも可愛いとか思っちまった」
「何て言えばいいんだ?屈辱?」
「なんでよ!!?」
その男子の発言にビッチ先生は軽くキレた。怒り15段活用で表現するなら、2段目のマジおこに相当する怒り程度だろう。
まぁ、男子――友人と三村の発言が失礼極まりなかったことを考えると、ビッチ先生のキレ加減はかなり優しい方だと思う。
俺がビッチ先生の立場なら怒りの12段目――超新星・ムカおこエンドオブエンシェントジェノサイドブレイバァァァ、になってデリンジャーぶっ放してるわ。
まぁ、何はともあれビッチ先生は本当の意味での恋愛に関して不器用な人ってことだ。色仕掛け系暗殺者としての経験が邪魔になって、素直な気持ちを表に出せないんだろう。
って、あれ?未だに会議らしい会議してないんだけど?これって烏間先生攻略会議の筈なのに、今の所烏間先生をディスってしかいない?
俺がそんなことを考えていると、七三ヅラに眼鏡、スーツ姿の殺センセーが計画の司会進行を始めた。殺センセー、ノリノリだな。
「ノリノリね。タコ」
「生徒だろうと教師だろうと、E組にカップルが増えるのは良いことです。特に大人のカップルは愛欲に溺れた男女の甘酸っぱい純愛小説が描けそうです」
……そういえば、下世話な殺センセーは3学期までにE組全員の恋話をノンフィクション小説で出す計画を立ててたな。烏間先生とビッチ先生をネタにエロ小説を構想してやがる。
「ってか、ビッチ先生。服の系統が烏間先生の趣味とあってないんじゃない?」
「確かに。ビッチ先生は取り敢えず露出しとけばいいや的な感じだよね。日本人好みじゃないかも」
「ああ。烏間先生みたいな堅物日本人は、露出系より清楚貞淑系が好みかもな」
クラスの女子がビッチ先生の派手系キャバ嬢みたいな服装を指摘し、俺もそれに便乗して烏間先生の女性の好みを予想して口にする。
「むむぅ、清楚貞淑系か」
「清楚っていえば、やっぱ神崎ちゃんでしょ。昨日着てた服、乾いてたら貸してくんない?」
「あ、う―――」
「ちょっと待った!」
中村が有希子に昨日着ていた清楚系お嬢様風の服を持って来る様に指示した瞬間、俺は待ったを掛けた?
「どうしたの、イッキ?もしかして、自分の彼女の持ち物は同性でも使わせたくないとか?」
「いや、待ったを掛けた理由はそんなんじゃない。菅谷、絵を描ける様な紙2枚とペン持ってないか?」
「え?あ〜、文庫サイズのメモ帳とペンなら持ってるけど?」
「それでいいから貸してくれ」
俺の急な要望に菅谷は戸惑いながらも応え、ジャージのポケットから文庫サイズのメモ帳とペンを取り出し、渡してくれた。
メモ帳とペンを受け取った俺は、高速でメ
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