攻略の時間
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
【視点:樹】
椚ヶ丘中学特別夏期講習2日目の晩。夕食前に1時間10分掛けて行われた「納涼!!ヌルヌル暗殺肝試し」が漸く終了した訳なんだが、その際にあることが判明した。
それはビッチ先生が烏間先生に惚れているという事実だ。まぁ、俺を含めたE組全員が薄々感付いていた事実だった為、あまり驚きもしなかったが……。
ちなみに、俺がこのことに感付いたのは夏休みに入ってからで、そのことをクラスの奴に言ったら―――
「「「「「「「「「「気付くの遅ッ!!」」」」」」」」」」
と言われた。どうやら他の奴らは、ロヴロさんが初めて現れた通称:烏間先生模擬暗殺事件の少し後くらいからビッチ先生の気持ちを察知していたらしい。
そして、椚ヶ丘グランドパークでの一件(デートの時間参照)から分かる様に、E組の連中は恋愛ごとに関してかなりゲスく、案の定烏間先生とビッチ先生をくっつける作戦を開始し始めた。
夕食が21時からということもあり、俺を含めた全員が水着から着替え終えると、宿泊しているホテル1Fの待合所でビッチ先生も交えて、まずは烏間先生攻略会議を始めた。
「ってか、今の烏間先生とビッチ先生の関係って、意外に思えて実はそうでもない感じだよな」
「何言ってんだ、イッキ?ビッチ先生が男を自由自在に操れることを考えたら意外だろ?」
「そうだよ。自分の恋愛に奥手なビッチ先生とか普通は想像できないって」
「いや、正義に茅野。烏間先生のことをよく考えてみろ。あの人はエア●ギアに登場するキリク並―――いや、ムッツリ部分すら排除されているからキリク以上か?
取り敢えず、世界級の堅物。F●teシリーズの第4次聖杯戦争にサーヴァントとして召喚されたら、堅物王や堅物皇帝として聖杯問答に招待されてもおかしくない堅物なんだぞ?そんな堅物に色仕掛けが利くと思うか?」
「あー……」
「そう言われると、確かに……」
俺が烏間先生の堅物っぷりの力説すると、正義と茅野だけでなく、その場に集まっていたE組全員が納得した。また―――
「イツキの言う通りよ!男を落とす技術なら千を超えてるから、色仕掛けで他の暗殺者に負けない自信が私にはあったの!
それなのにカラスマってば性的な意味で私のことを女として見ないのよ!?で、ムキになって本気にさせようとしてる間にこっちが……」
俺の発言に同調したビッチ先生が怒りで顔を赤らめ声を荒らげていたかと思えば、その声も徐々に小さくなっていった。
で、完全に黙り込んだ時には別の意味で顔を赤らめていて、そんなビッチ先生の普段見せない純情な反応にE組男子の何名かはときめき―――
「「「「「「「う……」」」」」」」
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ