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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL15 届く声、失う心
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は問題ない。ただダメージがチヴィットまで広がっているため、明日までメンテに時間が掛かるかな。だけど焔は………」
「焔に何か………」
「ダメージが深刻で、チヴィットの身体もボロボロだった。まだちゃんとは見ていないけど、もしかしたらメモリーに障害があれば1度全て初期化しなければいけないかもしれない」
「初期……化?」
「もちろんそうならないように努力する。焔君の人格メモリーの零治君に2人が残してくれたものだからね」
「は、はい………」
「僕も最善を尽くすよ」
「はい………」
返事はしていたもののあまりのショックで頭の中がぐちゃぐちゃに混乱していた。
「それと零治君、今の君に言うのも酷かもしれないけど、ゲーム開発者の1人として言わせてもらうよ」
「何ですか?」
「君のせいではないし、望んでした訳でもないと思う。だけど今後あの戦いをまたするようだったら今後一切ブレイブデュエルはやらせないから。そのつもりでいてほしい」
そんな博士のキツい言葉に俺は何も言葉を返せないでいた。
「あの戦いは僕達が思い描いていたブレイブデュエルとは全く違う戦いだ。戦闘の映像を確認したけど、最初からあの戦いはブレイブデュエルとは程遠いデュエルだった。零治君、君は何故ブレイブデュエルをやっているんだい?」
「何故って………」
その後に続く言葉が出てこない。
「改めてもう1度ゆっくり考えてみてくれ………それじゃあ僕は失礼するよ。早速作業に取り掛かろうと思うから………」
博士は俺にそう言い残して部屋を出て行った。
「俺は………俺は………」
何時もなら直ぐ出るはずの言葉が出てこない。
「何で………」
「零治君………」
「取り敢えず今日は休みなさい。考える時間はいっぱいあるんだから………」
俺は言われるがまま横になり目を瞑る。
(ナニカガタリナイ………ナニカガホシイ………)
その謎の答えを思い出す前に不意に襲ってきた眠気に負け、直ぐに眠りについたのだった………
「この役立たずが!!!」
頬を殴られ桐谷は後ろに倒れ込む。
「あと一歩だったところを………お前がモタモタしてるから………!!!」
倒れた桐谷を蹴り踏み続ける。
「おやめ下さいご主人様!!」
「うるさい、黙っていろ鹿島!!」
執事の鹿島が止めに入るが、謙蔵は一喝し、再び桐谷を痛めつける。
「この!!この!!!」
桐谷は丸くなりながら歯を食いしばり耐えていた。
「はぁはぁ………」
やがて、息が続かなくなり桐谷から離れる謙蔵。
「次こそは必ず仕留めろ。出なければ約束は果たされんと思え」
そう言い残し、謙蔵は部屋を出て行った。
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