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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL15 届く声、失う心
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そう言われるとあからさまに不機嫌になる2人だが、真面目な話をすると言われた以上何も言えなかった。
「兎に角、その時は授業を受けるグループの仲間みたいな印象しかなかったが、早苗君は違った様だ」
「母さんが?」
「後で聞いた話だけど、その時に雅也にひとめぼれしたみたいなんだよ」
「「ひとめぼれ………」」
と何やら楽しそうに話を聞く能天気な姉妹。こっちが身構えて聞いているのがバカらしく思えてくる。
「そして時間が過ぎて行く中で互いに惹かれ合っていく雅也と早苗君。それは誰の目に見ても明らかだった。けれどそれを許せなかった人間が居たんだ」
「それか加藤謙蔵………」
「そう。彼は早苗君の幼馴染で両親も親友同士で、仲が良かった。だから小さい頃からの付き合いらしいのだが、付き合いの長いせいか………いや、早苗君の性格かな。兎に角、謙蔵の好意に早苗君は全く気が付かなかった。その後は早苗君の気を引こうと色々と奮闘するが、結局早苗君の目には映らず、彼等はその数年後、僕達の前で交際している事を言ったんだ。そして卒業後にこのブレイブデュエルの開発に誘われた。謙蔵も最初は一緒にやっていたが耐え切れなくなったのか早い内にチームから抜けて行った。そこから音沙汰は無かったんだが………」
そう言って博士は部屋に飾ってある両親の写真を見た。その目はとても悲しそうで、今にも泣きだしそうに見えた。
「その数年後、早い内にそれぞれ家庭を持ちながらも研究は進んで行った。そしてやっと進展し始めたと思ったらあの事故………お蔭で去年まで完成に時間がかかってしまったけどね」
「………」
誰も口を開かず静かで重苦しい雰囲気に包まれる。
「………でもそれが何で謙蔵さんの息子さんが今日起こした事件に関係あるのですか?」
確かにアミタの言う通り、父との関係は分かったが、今日のような事を起こす理由が分からない。
「そこは僕の推測でしかないんだけど、先ずブレイブデュエルのマザーシステムに侵入できるのは初期の開発メンバーと八神はやて君、それとホビーショップの2人だね。後者の2人は論外として、そう考えると初期メンバーの誰かとなる。そうなると既に亡くなっている零治君の両親以外だと謙蔵ともう1人。その1人はネジがぶっ飛んだマッドサイエンティストだけど、人の生死に関わるような事はしない」
「ああ……あの人か………」
キリエもキリエの言葉に苦笑いして返したアミタも出会った事のある人物の様だ。
「消去法ではあるが、可能性は高い。連絡して聞いてみようと思ったが、取り次いで貰えなかった」
博士はかなり自信を持っている口振りで、俺にも特におかしな点など違和感を感じる事は無かった。
「多分、早苗君を奪われた雅也に恨みを持ってる。そしてその恨みを
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