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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL15 届く声、失う心
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呂を済ましてきなさい」
「零治君の面倒は私達が見てますので」
「ずっと座ってて疲れたでしょ?」

「そう……ですね」
「もう21時を過ぎていたのだな………分かった、ここはお願いしよう。だが夕ご飯は………」
「私とキリエが作りました。もう食べたので全部食べて良いですよ」
「レイは………?」
「俺は起きたばっかだし、腹も減ってないから気にせず行ってこいよ」

心配そうに聞いてきたレヴィにそう明るく返すと、渋々頷き、3人は一緒に部屋を出て行く。

「ユーリは?」
「私も行きます。はい、お待たせです」

そう言ってユーリはペットボトルのお茶を渡してくれた。

「ありがとう」

お礼を言うとユーリはにっこり微笑み、3人について行った。

「ふぅ………」

やはりお茶を飲むと落ち着く。

「………さて、ある程度3人から聞いたと思うけど、僕からもちょっと話をさせてもらうよ。零治君にとっても重要だと思うしね」
「はい」

博士の話は恐らく相手の男の事。俺の旧姓を知っているという事は十中八九両親に関係ある筈だ。

「その顔だと察してるみたいだね」
「俺の旧姓を知ってました。………となると両親の知り合いの子供じゃないんですか?」
「………実際のところ私もハッキリとは分からないんだ。だけどそっくりだったから間違いないと思う」
「それは誰ですか………?」

「加藤謙蔵。僕達の初期開発メンバーの1人で、早々に離れ、それから音沙汰が無かった。だけど彼の家は日本有数の財団である加藤財団。有名人でもあるから直ぐに何処にいるかは分かったけど、まさかこんな事をしてくるとは………」

ハッキリとは分かっていないと言っていたが、博士の中ではほぼ確定しているような口ぶりだ。

「博士、でも何でわざわざ息子を使ってこんな真似を?」
「そこまでは分からない。だけど彼の動機は分かる」
「動機………ですか?」
「ああ。ある意味それが大きくて彼はメンバーから離れたからね………」

そう言って博士は苦々しく呟く。

「昔何があったんです………?」
「それは君の両親、特に早苗君に関係する事なんだ………」












「さて、どこから話そうか………」

先ほどディア達が座っていた椅子に親子3人が座る。

「先ず話は開発メンバーが集まる前にまで遡る。当時大学生だった僕達は同じゼミで1つのグループとなった。それが私、雅也、早苗、謙蔵、そしてもう1人。彼については零治君は知らないから省かせてもらうよ。兎に角そのグループが僕達を引き合わせたんだ」
「そう言えばパパの昔話は初めて聞くかも………」
「お母さんとは何時であったんですか?」
「結構真面目な話だからそう言った話はまた今度」
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