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どんなになっても
4部分:第四章
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 休日で家にいる夫に対して返す。見れば彼は猫達と一緒に遊んでいるところどころにまとわりつかれたり噛まれたりして大変なことになっていた。
「またなのよ」
「やれやれ、またなのか」
「そうなのよ。一匹野良猫が来てるわ」
 中に一匹だけ首輪をしていない猫がいた。しかもそこには名前がない。
「またね」
「そうか。それだったな」
「飼うの?」
「ここに来たのもアッラーの思し召しだよ」
 イスラム教徒として相応しい言葉ではあった。ただ今回ばかりはかなり彼にとって都合のいい言葉にしか聞こえないものではあったが。
「だからね。いいじゃないか」
「やれやれ、またなのね」
 シャハラは夫のそんな言葉を聞いてまずは呆れた声を出した。

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