一章
19
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あいつには、ルークには、3日は待てと伝えた。あいつの性格上それ以上を待つことはない。なのに、軍人大量虐殺までして、街も転々として、まだ見つからない という理由で狙ってこないか?いや、あり得ない。そもそもどんだけ身を隠しても空から海から見つけ出すのがあいつらだ。なんの理由もなしにこの平和はあり得ない
まぁそのお陰で休めたのも確かなんだけどな
空の飛空挺の数は例年通り。国を守るための兵のものと軍のものどちらもが見張っている。地上の警備は受験者が来て人が増えるぶん、まぁ当然ながら強化されてる。これも兵と軍両方。なにも変わりはない
「ち。ここにくるまでにどっかの情報屋にでも聞いとくんだったぜ」
しゃーない。近づくしかねぇか
といっても地上にはいかず、空の飛空挺に接近した。飛空挺なら死角も多いし、人の数も少ない。月が陰れば、奴等の頼りはライトのみ。それを掻い潜ればいいだけの話。俺のように暗闇でも目が聞くやつがいれば別だが、可能性事態は低いし、その1人だけを処理すれば問題ないだろ
ライトが決まりきった動きでそっぽをむく。速度をあげた。飛空挺に到着。あとは見張りとライトの死角を進む。完了。問題はどうやって情報をとるか、だ。さすがに侵入すればバレずに出るのは難しそうだしな
「ま、魔王!!!そこにおったか!や、やっと見つけたぞ……」
「あ?久しぶりだな、吸血鬼。はやくこっちこい。只でさえその銀髪は目立つんだから」
さてさて、覚えているか?吸血鬼ルナ。俺に吸血鬼の能 力を破壊してもらうためにつきまとってるやつ。
「そなた……なぜこんなところに?あの子供は?」
「あー、下にいる。んなことよりよく見つけれたもんだ。夜の行動はだいぶ控えたつもりなんだけどな」
「う、うむ……なかなか妾も苦労したぞ。それよりもそなたは知らんのか?例の羽の一団を」
「……羽?」
「やはり知らぬか。知っているならばこんな国にはいないよの」
んなことどうでもいい。羽?夜しか出回らないこいつでも知ってる一団?
「……そやつらは魔王、そなたを探しておる。その1人を直接この目で見たのだが……こう言っておったぞ」
吸血鬼は一呼吸おいて、真剣な目でいった
「"ゼロの過去を知っている"、とな」
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