第19話「すいえい」
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ぶ。そして、それを投げる。
「あ、っとと...。」
「...それで遊べば、少しは仲直りできるだろ。」
投げたのはフリスビー。よくペットと一緒にやったりするからな。
ちなみに購買部の所にあったのを拝借した。
「...ありがとうございます。」
「おう、頑張れよ。」
仲直りできるのを、俺も祈っておくか。
....結論から言えば、圭の助けもあって仲直りできたようだ。
ただ、フリスビーを追いかける側に由紀も混ざっているのだが...。
「太郎丸ー!行くよー!」
「わん!」
美紀が呼びかけ、太郎丸は元気よく返事する。
...元々仲良くしてたからな。少しでもヨリを戻せばすぐ仲直りできたのだろう。
「そーれっ!」
「わんわん!」
「待て待てー!」
美紀によって投げられたフリスビーを太郎丸と...なぜか由紀も追いかける。
「(...まぁ、由紀は犬っぽい所もあるけどな...。...いや、関係ないか。)」
まぁ、楽しそうならいいや。
「ほら、いつもの貯水槽だぞー。...綺麗になってるが。」
風も少し冷たく感じるほど、時間も経ったので、切り上げて片づけに入る。
「いきなり環境が変わって大丈夫なのか?」
「...こんな状況だし、いつまでも生きていられないと思うわ。...なら、せめて綺麗な環境でいいじゃない?」
俺の言葉に、先生がそう言う。...一理あるな。
「もし死んでしまうのなら、捌けばいいんじゃないかな?」
「...まぁ、食える魚もいるけどさ...。」
とりあえず、葉っぱを浮かべてこれでオッケー...と。
「さて、終わったから着替えるぞ。」
さすがにいつまでも水着は肌寒いからな。
俺たちは片づけも終わったので、それぞれ更衣室で着替えた。
〜おまけ・その頃の...〜
「....よし、準備完了っ!」
「......。」
バッグにできるだけ必要な物を詰め込み、腰には武器となる鈍器などを付けておく。
そして、手にはバールのようなもの。
「食料が少し心配だけど...どの道動かなければ、死ぬだけよね。」
瑠璃ちゃんにも少しだけ荷物を持ってもらっている。
...と言っても、軽い医療関係の物だけだけど。
「...幸い、大学まではそう遠くない。...行けば、何か得られるかも...。」
それまでは、瑠璃ちゃんを護らなきゃ...ね?
「大丈夫よ。きっと、助かるから。」
「.......。」
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