第19話「すいえい」
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はと言えばお前だろ!」
「きゃっ!?」
蘭が愉快そうに笑っていたので容赦なく水をかける。
「あ、私も混ぜてー!」
さらに由紀も混ざり、乱戦のように水を掛け合う事になった。
「つっかれたー...!」
ソファーの傍...一応日陰になる場所に俺は寝そべる。
「....見事に三対一に持ってかれたわね。」
「さすがに多勢に無勢だわ...。水は避けられん。」
ていうかなんであいつら手を組むんだよ。俺一人だけ男だからか?
「蘭!そっち行ったぞー!」
「まっかせてー!」
「...あいつらは元気だなー。」
蘭たちは持ってきておいたビーチボールで遊んでいた。
そこへ美紀や圭も混ざる。
「プールなんていつぶりかしら...。」
「めぐねえー!そっち行ったよー!」
「え?ええっ!?」
遠慮気味にプールに入った先生に、容赦なくボールが飛んでいく。
それを上手く対処できずに顔に当たってしまった。
「...っと。先生。」
「あ、ありがとう遼君...。」
こっちに飛んできたので俺がキャッチし、先生に投げ渡す。
そのまま、先生も蘭たちに混ざっていった。
「...そういや、忘れてたけどさ。」
「...?何かしら?」
ふと思い出した事を悠里に聞く。
「この前あのロッカーから水鉄砲が見つかったんだよな。」
「...。あら、そうなの?」
...ん?今の間は....?
「せっかくだし、それで遊ばね?」
「いいわね。いくつかあるし、皆でやりましょうか。」
悠里がそう言ったので、俺はロッカーから水鉄砲が入った箱を取り出す。
「(....ん?今、見ていないのに複数あるって分かったよな?)」
俺は“見つかった”としか言ってないし、数に関わる言葉は使っていなかった。
なら知っていたのだろうけど、さっきは今知ったような素振りを...いや、待てよ?
「(...もしかして...これ、悠里のか?)」
....まぁ、だからどうしたって事なんだが。
「(ま、意外だな。園芸部だったって聞いたけど、これで遊ぶ機会でもあったのか。)」
水鉄砲の入っている箱を開ける。
種類は豊富で、ハンドガンタイプやライフルタイプもある。
「わぁ、水鉄砲だー!」
「せっかく水も豊富に使ってるし、これでも遊ぶぞ。ほれ、美紀と圭も。」
「あ、ありがとうございます。」
「水鉄砲...何気に使うのっていつぶりだろ?」
由紀が水鉄砲に気付いたので渡しておく。
近くにいた美紀と圭にも渡す。
「あ、遼!私にもパス!
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