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72ユウキの願い
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死闘を終えた二人がユウキの方を向くと横になっていたはずのユウキが立っていた。恐らく最期の力を振り絞っているのだろう。
「ユウキ………」
「ボクねいつもね怖かったんだ………死んでもボクの事を覚えてくれる人なんていないかもしれないっていっつも考えてた……でもねリュウヤやアスナ、みんなに会えて嬉しかったんだ………毎日見てた悪夢も見なくなったんだ………二人ともごめんね……ボクはもう限界みたい………二人ともありがとう………大好きだよアスナ………リュウヤ……」
「ユウキ………」
「ああ、俺も好きだ………」

ALOトッププレイヤーの一人絶剣のユウキ、享年15才。彼女が残したものはとんでもなく大きなものばかりだった。彼女が使用していたメディキュボイドの実験データは充分にとれており実用化ももう少しで出来るようになるらしい。またユウキを含め全員が難病のスリーピングナイツのメンバー全員の容態が良くなっており完治も近いらしい。
ーーこの時彼女が更に大きな功績を残す事を知るものはいなかった。ただ一人を除いてはーー

『菊岡への緊急連絡
1,16,39,12,2,12、,17s,10,50,16,2,49,6,8,30,16、2,22,16、50,6,2,22,2,10,3,13,41
(暗号表Aを参考にすること)
リュウヤより』


とある場所
一人の男が海を見ていた。
「おい!!プルトグリムまたあの男の考えているのか?!」
「ヴァサゴさん、せっかくライバルになれそうなやつに会えたんです。またいつか戦いたいんですよ」
「お前がサルどもに興味持つなんて以外だねぇ〜まぁあのガキ……リュウヤっていったっけ?アイツはなかなか鋭いところがあるしありゃボスザルだな」
「おい何をしてる!!さっさと訓練を始めるぞ!」
「OK!!プロ!!」

運命が交差するまで後少しーー
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