暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
マザーズ・ロザリオ-Fly me to the sky-
第百三話
[11/11]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ぱいが好きなの! って、ちょっとごめんなさい」

 少し顔を赤らめてココアと化したコーヒーを飲むセブンに、システム音声とともにメールが届く。コーヒーカップを片手にシステムを操作するその姿は、幼さを感じさせながらも、確かに年季の入った研究者のようで。そんな矛盾した雰囲気に、あながち嘘ではないとリズは感心する。

「へぇ……」

「どうしたの?」

 そのメールの内容を見ると、セブンの口角がニヤリとつり上がっていく。面白そうな玩具を見つけたような、そんな表情だ。

「わたしたちの……《シャムロック》の仲間が、フロアボスの部屋を見つけたんだって」

 フロアボス。リズの耳が久しぶりに聞いた言葉だったが、今はただの浮遊城のボスというだけだ。新たに実装された二十層から三十層までのフロアは、かつてのアインクラッドと同じように、フロアボスを倒すことで新たな層が解放される。

 先に《シャムロック》が二十層層のフロアボスを倒したため、今の最前線の層は二十一層であり、またもや《シャムロック》のメンバー――クラスタがフロアボスの部屋を見つけたらしく、もはや二十二層の解放も秒読みであろう。

 つまりリズにとっては、親友の思い出の層。

「ねぇ、ショウキくん。リズ」

 リズが何か言葉を発するより先に、セブンはその悪戯めいた表情とともに、リズとショウキに片手を差し出した。

「わたしたち《シャムロック》と一緒に、フロアボスを倒しにいかない?」


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ