機動戦艦ナデシコ
1297話
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特に強面って訳じゃない。
純粋に強面という意味では、俺よりゴートの方が上だ。
俺の顔は、いわゆる優男風だし。
別にそれを残念に思った事はないが。
「それでも、よ。正確にはアクセルそのままじゃなくて、ミロンガ改のパイロットとしてのアクセルが必要なんだけど……」
少し、ほんの少しではあるが申し訳なさそうな表情を浮かべるエリナ。
プロスペクターも申し訳なさそうな表情を浮かべているが、こちらはあまり信用出来ないんだよな。
ともあれ、どうするべきか迷い……やがて断るよりは交渉に参加した方がいいだろうと判断して頷きを返す。
「分かった。ただ、俺が出来るのは相手に睨みを利かせる程度だぞ? 本格的な交渉は……」
「ええ、分かっています。そちらはこちらに任せて貰えれば。アクセルさんに期待するのは、向こうに対する抑止力ですので」
「そうね。ただ、意見を聞くくらいはいいでしょう? アクセルは私達とは違う観点からの意見を言って貰いたいし」
「その程度なら構わないが……何か揉めると予想してるのか?」
何だか向こうが喜んで地球に行くというのは思っていないかのような態度に、疑問を抱く。
それともテンカワとヤマダを拘束したのが関係しているのか?
そんな疑問を抱く。
「その辺は分からないけど、向こうの態度が妙に強行だったという話があるのよ。その辺を考えれば、交渉が揉める可能性は十分にあるわ」
「……何でまた?」
「それが分かれば苦労しないわ」
ようやくエリナが苦笑を浮かべたのを見ながら、俺は格納庫を出てブリッジへと向かうのだった。
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