機動戦艦ナデシコ
1297話
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機体がミロンガ改? 随分と大きいのね』
ミロンガ改を知っている? 一瞬疑問に思ったが、よく考えれば……いや、考えなくても、どこから情報が漏れたかなんてのは一目瞭然だろう。
捕まっているテンカワとヤマダが漏らした以外には考えられない。
……こっちの情報をこうも簡単に漏らすなんてな。
いや、テンカワは半分コックなんだから、その辺は仕方がないのか?
『とにかく、交渉をするというのであれば交渉しましょう。ナデシコのブリッジでの交渉でいいかしら?』
通信映像が繋がったままのシャトルの方へと視線を向けると、エリナが頷くのが見える。
どうやらそれで問題ないらしい。
「分かった、じゃあそっちもテンカワとヤマダを解放してくれ」
『……ヤマダ?』
『ガイだ! ダイゴウジ・ガイ!』
『ああ、この人。……名前が複数あるなんて面白い人ね。羨ましいわ』
『だから、ヤマダってのは……』
以下、いつものヤマダの主張がされたが、取りあえずスルーする。
『この2人の解放はいいけど、そちらも銃を下ろして貰えるのかしら?』
イネスからの言葉に、返事の代わりにビームマシンガンの銃口を下ろす。
もし何かあっても、ビームマシンガンもそうだがエナジーウィングの刃状のエネルギーもあるしな。
あの攻撃はビームマシンガンとかと違って、初見殺しだ。
まさかエナジーウィングから攻撃されるとは思いも寄らないだろうし。
「テンカワとヤマダのエステバリスがあった筈だな? それに乗ってナデシコまで来てくれ」
本来であれば、ナデシコから迎えを出すのが一般的なんだろうが……そうすると向こうの人数が多くなるかもしれないという懸念がある。
その点エステバリスでの移動ともなれば、向こうから来るのはイネスとその護衛程度に抑えられる。
まぁ、もし大勢でやってきてもこっちに俺がいる限りはどうとでも対応出来る。
こうして、一触即発に近かった状況から何とか交渉にこぎ着けることには成功したのだった。
「……は? 俺もか?」
ナデシコのコンテナにミロンガ改を収容し、いつものように格納庫へと戻ってきた俺を待っていたのは、エリナとプロスペクター、ゴートという、シャトルに乗っていたネルガル組とも呼べるメンバーだった。
「ええ。アクセルがいれば、向こうもそう馬鹿な事は言ってこないでしょうし」
「機体に乗ってるのならまだしも、生身の状態だと向こうもそんなにこっちを警戒しないんじゃないか?」
俺が生身でも強いと知っているのはそれ程多くない。
エステバリスのパイロット達と、目の前にいるネルガル組くらいだろう。
ああ、いや。ヤマダ経由でメグミ辺りは知っているかもしれないな。
ともあれ、俺の外見は
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