episode7 ー
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枚伏せてエンドです」
「なら、私はサフィラの効果を発動させてもらうわ。 手札を二枚引き、一枚捨てる」
[花村 華蓮]
LP4000
手札0枚
魔法・罠:伏せ一枚
〈黒鋼竜〉
場
〈真紅眼の黒炎竜〉
攻撃力こそサフィラを上回ったものの、サフィラを倒せず、さらに手札まで稼がれてしまい、依然苦しい状況は続いている。 そんな私の心境を見透かしたように目の前にいる葵さんはため息をはいた。
「あの局面から、巻き返したのは褒めてあげる。 けど、少し期待し過ぎたかしら……?」
「えっ」
こちらを見据える葵さんと目が合い、どきりとする。
私を見つめる視線は、冷ややかなもので闘志とか熱意とかそんなものを全く感じさせない、絶対零度の視線だった。
果たして、彼女はこんな目をする人だったのだろうか……
先ほどから言動の違和感を感じていると、紡がれる葵さんの言葉に動揺する。
「ーーあなたは確かに強い。 けど、まだ足りない……斎王様の手足となり得るには、足りないっ!」
「なっ……??」
葵さんの口から敬称で呼ばれたのは、このアカデミアで次々と信者を増やしている〈光の結社〉の教祖。 明日香 先輩をあんな風にした大元の原因。
「なん……で、まさか」
最悪の結末が脳裏をよぎる。 しかし、それを訊ねようとするも掠れた声しか出ない。
「えぇ、そのまさかよ。 私は、あなたが此処に来る前からあちら側の人間だったのよ。 ついでに言うなら、あなたが〈レンカ〉だって知っていたし、私とルームメイトになるのだって、斎王様がお導きになった運命よ」
うっとりとした瞳で宙を見つめている葵さんはさっそく別人のよう。 上向いていた視線を再び私へと向ける妖しく笑みを浮かべた。
「さて、私のターンだったわね。 ドロー。 二枚目の〈高等儀式術〉を発動。 デッキから星6の〈逆転の女神〉を墓地に送る。 さぁ、華蓮、刮目しなさい! これこそ斎王様から戴いた我がチカラッ! 降臨せよ、〈神光の宣告者〉!!」
〈神光の宣告者〉☆6
ATK1800
フィールドの中央。 紅、翠、紫の威光が一つとなり、神々しい光が灯る。 本来、慈愛に満ちた温かいはずのそれは、何故か全身が寒気立つ感覚に襲われる。
言い表せない悪寒に苛まれている中、神の威光を浴びた葵さんが攻勢に打って出る
「通常魔法〈闇の量産工場〉を発動し、墓地から二体の〈逆転の女神〉を手札に戻す。 そして、戦闘よ! 〈サフィラ〉で〈黒炎竜〉を攻撃!」
「なっ……?? 攻撃力が下なのにっ」
だが、私の考えは見事に打ち砕かれる。
「手札から〈オネスト〉の効果を発動させて貰うわ! 〈黒炎竜
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