episode7 ー
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……私は〈真紅眼の黒竜〉をデッキへと戻させる。 さらに、〈マイクラ〉の効果で、〈伝説の黒石〉を宣言し、手札にあればそれを捨てさせる」
「……確かに〈黒石〉はあります」
泣く泣く手札の〈黒石〉を捨てる。 これでは新たに〈レッドアイズ〉が呼べなくなってしまう。 しかし、いきなり二枚のハンデスを食らってへこたれてはいられない。 すぐさま思考を切り替え、打開策を考える。 だが……
「くっ……」
「ふふ、無理よね。 貴女の手札に〈死者蘇生〉はあるけど、私も貴女も碌なモンスターが墓地にいない。 〈黒石〉を出せば、〈レッドアイズ〉を出せるけど、私のサフィラは超えられない。 さぁて、どうするのかしらね」
葵さんの言葉を聞きながら、手札の〈死者蘇生〉を握り締める。 今はまだこれを使う時ではない。
「私は〈矮星竜 プラネター〉を守備表示で召喚します。 さらに、カードを二枚伏せてエンドフェイズに移行します。 通常召喚したプラネターのエフェクトをーー」
「手札から〈朱光の宣告者〉の効果を発動。 このカードと〈センジュゴッド〉を捨てて、プラネターの効果を無効にするわ」
「ーーーっ!?」
《儀式》デッキとばかり思っていたため、予期せぬところからの妨害に驚愕する。
小さな翼竜は、朱色の威光の前に封じられ、破壊される。 これでは、〈レッドアイズ〉を手札に加えられない。 そして、悪い事は連鎖する。
「手札から光属性モンスターが捨てられたことによって、エンドフェイズに私のサフィラの効果が発動するわ。 さ、貴女の最後の手札を捨てて頂戴」
「そんなっ……!」
サフィラの放つ光弾に弾かれたカードが墓地へと送られる。 最後の手札はもちろん、〈死者蘇生〉。 これで蘇生手段をも失い、手札が早くも尽きてしまう。
恐々としながら、彼女のデッキを推測する。
〈ダスト・シュート〉と〈マインドクラッシュ〉のコンボでピーピングとハンデスを行い、相手の動きを制限し、公開された情報から相手の手を読み、〈宣告者〉で反撃の尽くを封じる。
さらにサフィラの永続的な手札交換と墓地回収能力で〈宣告者〉の効果発動のための手札コストを補い、交換発動のためのトリガーは〈宣告者〉の交換によって満たす。 恐ろしく、それでいて強力なタクティクスだ。 現に私はその術中に嵌り、反撃が出来ないでいる。
「さ、今は貴女のエンドフェイズよ」
「くっ……ターンエンドです」
当然何もする事は出来ずに、ターンが移る。
[花村 華蓮]
LP4000
手札0枚
魔法・罠:伏せ二枚
場:無し
「私のターン、ドロ
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