episode7 ー
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? なんで……!」
「あら……? どうしたのかしら?」
戸惑う私とは対象的に、彼女は含みのある笑みを口元に浮かべる。 てっきり学校で使っている〈プチリュウ〉かと思っていた矢先に、これだ。 すぐに中止を求めようとするがしかし、それも拒否される。
「貴女は、いつもとデッキが違うからと言ってデュエルを止めるのかしら? それとも、私への手加減? それなら、私は構わないわ。 それにここには他の誰もいない。 そして、目の前には同じ決闘者。 デュエルを申し込まれたなら、受けるのが道理でしょう? 」
それとも負けるのが怖いかしら? フフッと挑発的に笑う。
「くっ……そこまで言うなら、やります!」
「そう、それでいいのよ華蓮」
改めて決闘盤を構えて、相手を見据える。
葵 先輩盤ニコリと微笑むと、デッキから優雅にドローした。
「ドロー。 〈天使の施し〉を発動するわ。 三枚引いて、二枚捨てる。 さらに〈儀式の準備〉を発動。 今捨てた〈高等儀式術〉とデッキから〈竜姫神 サフィラ〉を手札に加えるわ。 〈高等儀式術〉を発動。 デッキから〈逆転の女神〉を墓地に送り、サフィラを儀式召喚!」
「……速いっ!」
〈竜姫神 サフィラ〉☆6
ATK/2500
流れるような動作で儀式魔法とモンスターを揃えて魅せる。 緊張が高まる中、空から光の柱が伸び、葵さんの声に導かれるように美しいサファイアの竜姫が目の前に降り立つ。いきなりの儀式召喚に驚いていると、葵さんは「当然でしょう」と言わんばかりに微笑んだ。
「ふふ、これくらい貴女でも出来るでしょう? カードを三枚伏せて、エンドフェイズ。 サフィラの効果の効果により、二枚引いて一枚捨てる。 さ、貴女のターンよ」
[葵]
LP4000
手札3枚
魔法・罠:伏せ三枚
場
〈竜姫神 サフィラ〉
「私のターン、ドロー!」
デッキからカードを一枚加え、六枚となった手札を見て、ほくそ笑む。この初手ならサフィラ程度難なく処理出来る。いざ始めようとした矢先、葵さんが待ったをかけた。
「私はーー」
「待って!」
「……はい?」
首を傾げる私を他所に、葵さんのフィールドに伏せられていた二枚のカードが表になった。
「焦らないで。貴女のスタンバイフェイズに〈ダストシュート〉と〈マインド・クラッシュ〉を発動するわ」
「い゛っ!?」
リバースカードの発動と共に、私の手札が葵さんへと晒される。 彼女の目的は、十中八九、ピーピングとハンデス。 最初から私の行動を制限しにくるつもりだ。
晒した手札を見ながら、彼女は不敵に笑った。
「あら、〈紅玉〉と〈黒竜〉が揃ってるなんて流石ね。 まぁ、それは通せないから
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