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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第227話 絶剣と剣聖
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れる2人。
そして、リーファの口から語られるのは、衝撃的な言葉。
「ふふふ。リュウキ君は、レイナさんの言う通り、多分知らないと思いますよ。MMOトゥモローの掲示板を見てたら、知ってるかもしれませんけど」
やっぱり、と思ったレイナ。だけど、レイナもアスナも、まだ解消出来た訳ではない。
「……お兄ちゃんは、知ってるもなにも――もう 戦ったんですよ。そりゃあもう、かっこよく負けました」
「ま、……ッ!?」
「ええっっ!?」
敗北の二の字。
それは勿論、全く知らない、生涯無敵! と言う訳ではないのは判っている。
本人の口癖でよくあるのが、一方的? に目標と定めている
彼
(
・
)
への賛辞の言葉。本人の前ではそうそう言わないものの、完全に上として見定め、それでも追いかけ続けている姿も印象的だ。
だけど、それでも彼が――《キリト》が負けた、と言う言葉を訊いて、アスナは勿論、レイナだって、口をぽかん、と開けて固まっていた。
唯一絶対なんてない、と言われているが、かの漆黒に包まれた二刀流の剣士。謙遜しているものの、十分英雄たる資質や技量を持ち合わせており、アスナを救った、と言う意味では 間違いなく彼も勇者の1人だと言えるだろう。……そんなキリトを、制することができる者など、あのアインクラッドに神の様に君臨していた男、血盟騎士団・団長 ヒースクリフ。だが、それは、ゲームマスターとしてのシステム的
優遇措置
(
オーバーアシスト
)
に助けられた結果である為、一概には言えない。
だから、
団長
(
ゲームマスター
)
を除いたとすれば―――……もう、後にも先にも
もう1人
(
・・・・
)
の勇者、漆黒を照らす白銀の光、《リュウキ》だけだって思える。
そんなリュウキに至っても、キリトに負けるつもりは無いものの、下に思ったことは一度たりとも無い、と公言をしており、互いに鍛えると言う意味で手合わせを重ねた模擬戦では、勝率は悪いものの、キリトも勝っている。
――ただ、真の意味で 2人が本気で戦い合う事は無いだろう、と何処かで思えるから、本気の本気、その2人がぶつかればどうなるかは判らない。
あのGGOの世界、BoB大会予選でぶつかった時を除けば、恐らく一度だって無いと思える。その時は、銃と言う苦手意識を持っていたキリトだったから、それなりに期間を開ければどうなっていた? と言われれば……判らない。リュウキ本人もそれは認めている。
「……今日、一番……びっくりしたよ」
開口一番、レイナの感想がソレだった。
アスナの中だけじゃない。レイナの中でも、キリトは《絶対強者》の言葉が相応しいと思っていたからだ。負ける事があるなら、……やっぱり自分の愛する人。彼の親友の《リュウキ》だけ、とし
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