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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第227話 絶剣と剣聖
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諭されている。歌のスキルを極めんとする理由は、間違いなく『綺麗な歌だよ』と褒めてくれた事から始まり……、綺麗な歌を披露するのは大いに結構であり、SAO時代とは違った形での注目、アイドルとも呼べるモノにまで昇格しそうなのだが……、それに相余って、戦場で姉と暴れる姿を見てしまえば、《バーサク》の名前が先に冠してしまうから、暫くは無理だろう。
レイナにとっては、注目を集める為に頑張ってる訳じゃないから、別に問題ないのだけれど、アスナと同じで、あまり好ましくない2つ名であることは言うまでもない。
暫く苦笑いが続いた後に、ある疑問を口にした。
「じゅーいちって言う、すっごいスキルがあるのは判ったけど、それって ひょっとしてだけど……その絶剣さんと、剣聖さん……2人が提示したりしてるの?」
その疑問とは、賭けネタの数だ。
最強のイメージが色濃い2人の強者が賭けているスキル。
2人いるのだから、必然的にソードスキルも2つ……、と考えるのが普通だろう。
「あ、そうでしたね。数が多い方を先に言っちゃいました」
シリカは、思い出した様に、三角耳をぴょんっ!と立てらせて改めて説明に入る。
「絶剣の方が11連撃で、剣聖の方は10連撃のオリジナルソードスキルでした。どちらも、片手剣系汎用です」
「じゅっ……」
「すごーい……」
あの苦労を知っているからこそ、出てくる言葉だった。
――11と言う数を訊いているから、10はインパクトが……。
と傍から聞いたら想うかもしれないが、苦労を知っている、
あの
(
・・
)
苦労を知っている者であれば、10も十分すぎる程驚愕である。
「ほんとに納得だよ……。それで、みんなはそのソードスキル、実際に見たの?」
アスナの次の問いに、3人は同時に首を横に振った。
「んーん。なんでも、辻デュエルを始めた一番最初に、演舞として2人同時に披露したんだって。――そこからが、あの異常なコンビの始まり……とも言えるかもね。結局、それ以降は、実戦では使ってないかな。だって、そこまで追い詰める事が出来た人、誰もいないから」
リズの説明を訊いて、レイナはリーファの方を向いた。
「えっ? リーファちゃんも無理だったの??」
リーファであれば、勝てないまでも、追い詰めるまでは……と思ったのだが、リーファがしゅん、と肩を落とした所を見ると、無理だった、と言う事が聞く前に判った。
「はい……、お互いHPが6割切る所までは良い勝負だったんですけど……、結局最後までデフォルト技だけで押し切られちゃいました……」
それだけでも大健闘だったよ、と周囲からは称賛されていたが、それでも悔しそうなリーファだ。アスナもリーファの強さを知っているからこそ、驚きをやは
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