第20話 上流と下々の社交の場
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したんだよ。直江は人脈作りとかもしてるだろ?それで将来結婚した直江の奥さんの態度が悪いと酷評を上げられれば、直江自身の足を引っ張る事に成る。直江の妻として相応しくなるなら尚更だとな。それに――――」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・(パクパクパクパク)」
大和の直感は正しかったが、思わぬ理由に開いた口が塞がらない。
「――――って事なんだよ。まぁ、直江の妻になるにはどの様な行動が相応しいかと言うアドバイスを求められたからこそ、助言したんだがな」
「・・・・・・・・・」
大和はその言葉を聞き終えた直後、口を漸く閉じて立ち上がった。
しかも随分と剣呑なオーラを纏わせて。
「如何した?直江」
「すいません、衛宮先輩。急用を思い出し――――出来たので、先に上がります」
そのまま大和は、士郎の返事や他の面々の反応を無視して脱衣所へ駆けて行った。
その頃、聞き耳を立てていた京はスッと壁から耳を離す。
いくら湯ぶねに近い浴場地だからと言って、尋常では無い程の汗をかく京。
そんな京を心配した一子が聞く。
「如何したの?京?」
「ゴメン、ワンコ。私逃避を思い出したから、先に上がるね」
「急用って・・・入ったばかりじゃない。湯冷めしちゃうわよ!」
『後で入り直すから大丈夫ぅぅぅ・・・・・・』
京は大和からの捕縛から逃げる為に、心配する一子の言葉に走りながらも答えて脱衣所に向かうのだった。
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